タパスについて♫
パタンジャリのクリヤヨガの中にタパスというのがあります。
英語、日本語へは苦行と訳される事が多いです。
サンスクリット語の正しい訳は、
TAP=熱
です。
タパスを行う事は身体の中で火を燃やし熱を生み出す事、そして純粋さと軽さを生み出す事が目的です。
この練習は感覚をコントロールするのに有効なトレーニングです。
タパスとして通常有名なのが。
"Upavasa(断食)"
このサンスクリット語の訳は
Upa=近くへ
Vasa=その人自身の感覚
だいたいこんな感じ(笑)
健康療法としての断食と混合される事が多いです。が、ヨガとしてのウパヴァサは健康の為のものではありません。
(もちろん、消化排泄器官を綺麗にする事もヨガの練習にはとても有効ですが)
ヨガで行うタパスは感覚を外に逃がさずに内側に向ける事が目的。
五感全てをコントロールします。
例えば…。
目→あのケーキ美味しそう!
耳→お母さんの話してたアイス!
鼻→チョコレートの匂い!
舌→美味しいー!
触覚→マシュマロふわふわ!
これ、全部アウト(笑)
普段、これだけ五感や考えは食べ物の為に働いているんですよね。それでは自分の内側を観察する余裕は無い…ってことで、
イメージした時点でアウト!!笑
つまり…
断食中に散歩して、レストランの美味しそうな匂いを嗅いだ瞬間…
タパス終了!!(笑)
わたくし、
食べ無いタパスに取り組んでも、いつも食べ物のこと考えてる…(´・ω・`;)
完全にタパスになって無いパターンです…。
別の意味で良いトレーニングにはなってますが。。。が、向いてない(。-△-。)
昨日なんて、外に出るとレストラン入りたくなるから一日中ホテルの部屋に篭って、明日ラッシー飲もうかな?さとうきびジュースかな?とか考えてた(笑)(笑)
タパスのもう一つの例を上げると、サイレントの修行があります。
私も1人だけ会ったことがあります。 言葉を話さないサイレントババです。
人間はお喋り大好き。
(特にサドゥ!笑)
常に沢山の考えが頭の中を走っています。これでは内側に意識を向ける事は出来ません。それでサイレントを自ら選ぶ修行僧がインドには沢山います。
しかしこれも難しい。
喋らない=サイレント
な訳がなくて(笑)
1人で部屋に篭って黙って、
テレビを見た。新聞を読んだ。音楽を聞いた。本を読んだ。手紙を書いた。ブログを書いた。
これ全部、言葉を発しなくても意識は外側…。
アウトでつ…(´Д`)=3
何も考えないなんて無理?
だから私はアサナ&プラナヤマ。これが1番手っ取り早い。例えパートタイム・ヨギでも、1日2時間プラナヤマと瞑想に集中すれば、2時間分の効果があるのがヨガの良いところ♡笑。
ちなみに有効とされるOmの復唱は声を出していますが。これはサイレントを壊すものではないんです。そこに心を集中する事で深い意識に向かうためのもの。だけど、最終的にはそれも無くすのが理想です。
まとめ。
タパスは感覚をコントロールする練習。
五感のどれを選んで制限しても出来ます。つまり、タパスを実践したければ、自分自身のオリジナルの実践方法を作って良いんです。
そして、タパス&全てのクリヤヨガの目的はあくまでも精神を次の段階への準備すること。
解説者によってはサマディに辿り着くと言う人がいますが。
残念ながら、そんなこと書いてありません(。-_-。)
(パタンジャリ以外のクリヤヨガは別です)