イースター島旅行記の途中ですが、ギョベクリテペ周辺との共通点が面白いのでド素人が浅~くまとめてみました爆  笑 

 

  モアイとウルファマン

 

まずはこちら。もう笑ってしまうレベルでそっくり泣き笑い

 

(真ん中の画像は拝借)

 

イースター島のモアイ像 。モアイ像が作られたのは西暦700~1,700年頃。

真ん中がトルコのギョベクリテペ近郊のシャンルウルファ(通称ウルファ)という町で見つかった通称ウルファマンと呼ばれる石像で、紀元前9,000年頃のもの。

ついでにはギョベクリテペのエンクロージャーDのT字型ピラーの正面で、同じ手の形をしたもの。紀元前9,530年と言われてる。

 

時代も場所もかけ離れた石像がここまで似るって、本当にロマンなのよキラキラ

 

そういえば、ガイドのアレハンドロ曰く、モアイの指が長く見えるのは『長く伸びた爪』なんだそうキョロキョロ

爪が長いというのは労働をしなくていい上流階級の証だったんだとか。モアイは部族の長だったご先祖様を祀るものなので、彼らは位が高くて爪が長かったんだな。

そうなるとテぺ遺跡のTピラーの指が妙に長いのも、、?だとしたらギョベクリテペのこれらもご先祖様や部族の長を祀っていた説が強くなる(ギョベクリテペの記事参照)。

 

これと似た人型の石像は世界中で見つかっていて、キリがないんだけど厳選したものだけ下差し

 

(画像はネットから拝借)

 

アフリカ勢も負けちゃいません下差し

 

 

(画像はネットから拝借)

 

 

  カヴァカヴァとカラハンテぺの石像


下写真の左側、初登場カヴァカヴァ(Kava Kava)ちゃんですヨロシクウインク

(カヴァカヴァとはイースター島のラパヌイ語であばら骨という意味)

そして右側はギョベクリテペから45キロほど離れたカラハンテぺで発見された石像で、紀元前9,400年頃のもの。(カラハンテぺの記事参照

 

(右画像はネットから拝借)

 

イースター島でアクアク(Aku Aku)と呼ばれる死者の霊を表す木製の彫刻の事をモアイ・カヴァカヴァ(Kava Kava)というらしい。それとカラハンテぺで発掘された石像がこれまたソックリ!顎鬚まで一緒!

 

イースター島のガイドさんが「カラハンテぺであれが発見されたニュースを見た時はビックリしたよ~。なんで俺たちのカヴァカヴァがあんな所に!?って!」って爆  笑

今はアクアクは死者の霊・悪霊という意味もあるらしいけど、元々は最初にイースター島にやって来た人達(ご先祖様)で、カヌーでの長旅でガリガリに痩せていたんじゃないかって説もあるっぽい。

 

鳥人儀式で優勝してマケマケの化身である鳥人間タンガタ・マヌ前回の記事参照)になった者は、1年間神に仕えるものとして禁欲生活が強いられて、一切の外出禁止、髪や爪を切ることも禁止で、食事は1日1食、係の者が持ってくる分だけ。そのせいで1年が終わって出てくる頃にはガリガリに痩せてゲッソリ、爪も伸びて、なんだかこのカヴァカヴァに似てくるという話も面白かった。

 

この骸骨のような像も世界各地で似たようなのが見つかってて、ギョベクリテペ・カラハンテぺのあるエリアで後に栄えたメソポタミア文明ではパズズというよく似た悪魔が信じられていたらしい。

アメリカのオレゴン州コロンビア川周辺(カナダ国境)にある先住民の遺跡からもカヴァカヴァにそっくりな彫刻品がいくつも出てるし、ニュージーランドのマオリにもそっくりなのが爆  笑

世界で最も古い木製の彫像とされているロシアのシギルの偶像(11,600年前)も捨てがたい飛び出すハート

 

 

(画像はネットから拝借)

 

こういうのって時代を越えて悪魔や守護神に変わりながら各地に伝わっていったと思うんだけど、西は西洋悪魔とかガーゴイルとか、東は日本でいうと仁王像なんかも影響受けてるんじゃないかってのは飛躍しすぎ?

 

(画像はネットから拝借)

 

 

  鳥人間タンガタ・マヌとギョベクリテペのピラー43

 

左写真はモアイの背中に掘られた鳥人間のレリーフ

右写真はギョベクリテペのピラー43、通称バルチャーストーン(ハゲワシの石)に描かれたレリーフ。

これも偶然似ているでは済まされないでしょう?おねがい

 

(画像はネットから拝借)

 

鳥人間のレリーフや石像も時代を越えて世界各地で見つかっていて、エジプト神話やギリシャ神話だけでなく世界中の神話で神とされているのも面白い。

ギョベクリテペが発祥だとは言わないけれど、どこからどうやって広まっていってどう形を変えていったのか知りたい!爆  笑

 

 

ちなみに、ピラー43の右下には首のない男の体が描かれているんだけどモアイ像の右下には首だけ描かれてるのも地味に凄いのよ。

 

  マケマケと『目の神様』たち

 

最後を飾るのはやっぱりマケマケ(Make Make)さまキラキラ

イースター島の最高神で、人類の創造神であり豊穣の神。

 

この『大きな目』も世界中にソックリなのが散らばってるんだけど、その殆どが人類を作った神だったり豊穣の神だったり。オセアニア地方に特に多いのかな。

 

(画像はネットから拝借)

 

全身バージョンでいうとナスカの地上絵だって同類だし、壁画でいうとアボリジニだってそう見える。それにしてもどれもこれも宇宙人説出るの分かるわ~爆笑

 

(画像はネットから拝借)

 

じゃぁ石像はというと、メソポタミアではシリアの『眼の偶像』が有名。

ヒッタイトの像はもうこれ鳥人間?

こうなると日本を代表する遮光土器のしゃこちゃんも仲間はずれにはできないでしょう? 

 

 

古代メソポタミア~アッシリアでは目は『叡智の象徴』とされていて、「人間と神」や「善と悪」、「人の内面と外面」なんかを繋ぐものと考えられていたらしい。

メソポタミア神話の神たちには目に力を持つ強い神が多くて、時にそれは恐怖や恐れだったり保護だったり。

つまり『目』が重要なので、『目だけを強調』したものに変化していったと。

ナザール・ボンジュウの起源もここからとされているとか。

 

この下差しよく見るシュメール人の像の目もやたら大きく黒く強調されてる。

 

 

同じ地域で見つかったシュメールより何千年も前のウルファマンの目に黒曜石が埋め込まれていたり口がなかったりするのも、目を強調するもしくは死者(先祖)に関係しているのかも、なんて。

 

面白いと思ったイースター島とギョベクリテペの類似点でしたルンルン