他塾からの視点 | 戦略派学習塾 愛岐ゼミより

戦略派学習塾 愛岐ゼミより

岐阜市 可児市 犬山市 岩倉市 の学習塾「愛岐ゼミ」、名古屋市 の学習塾「エフィカ藤が丘教室」を運営しています。
少人数指導・個別指導の学習塾・進学塾です。
塾の経営や指導で感じたことを率直に書いていきたいと思います。

愛岐ゼミは四谷大塚NET加盟塾です。

四谷大塚教材を使って

中学受験対策を行っています。


愛岐ゼミは

自塾で基本からきちんと積み上げて

中学受験に挑むというポリシーで

「生え抜き」を大事にしてきました。

ただ、

昨今の塾の使い方の変化の中で

他塾生のフォローの相談が多くなっており

他塾生のフォローを積極的に

行っても良いのではないかと

考えているところです。

しかし、あいにく席はいっぱいですから

他塾さんでうまくいっていない方のみ

少数対応している状況です。

四谷大塚は教材の会社ですから

ほとんどの案件に応えうる教材があります。

また、塾用教材も多く扱っていますので

状況に合わせてご提供するわけです。


他塾生の案件は

大きく分けて2つのパターンがあります。

在籍の塾での成績を挽回したい

在籍の塾では足りない部分を補って実力アップを図りたい

こちらが指導しやすいのはもちろん後者です。

ただ、「実力アップ」案件は

受験期が近づいてくると

在籍の塾に専念したいと言って

ほとんど辞めていかれます。

大手塾でトップクラスになる子もいますし

在籍校で「成功している」わけですから

受験期が近づいて志望校合格圏内に入ると

こちらを辞めて在籍塾に専念することになります。

私たちへの最大の報酬である合格実績は

いただけないというわけです。

他塾さんでついていけないというような

「不利」な案件にしっかり取り組んで

お客様が考えてもいなかった合格を出し

喜んでいただく以外に

他塾フォローが報われることはないのです。

成績が下がるには理由があり

よいフォローをしても

成果は出ないことが多いので困ります。


他塾生を見ていると

自塾の良さ悪さがわかります。

また、企業文化みたいなものも

よくわかります。

保護者様もタイプも特徴があります。


例えば、

日頃のテストを簡単にして

成果が出ているように見せかける塾では

実力よりも高望みする保護者が多く

競争を煽る雰囲気の塾では

我が子の欠点ばかりを指摘する保護者様が多くなります。

成績アップを狙うことは同じでも

簡単に点数を上げるために

「どの問題が狙われやすいか」

「簡単に解けるテクニックはないか」

という、入試直前期ならまだしも

積み上げの時期には無用の小手先の対策を

職人講師Yに要求してくる無礼者もいます。

そんなこと、

あなたがお通いの塾の方が専門でしょと。

ニコニコと不快感をお伝えします。


中学受験の対策を

せっかく4年生か、それ以前から始めるのに

それがアドバンテージにならないことが

5年生6年生での伸び悩みになるます。

学習内容が簡単な4年生のうちに

きちんと式を書くとか、図を書くとか、

難問をじっくり考えるとか。

高学年を見据えて学習すべきです。


失敗される方のパターンをいくつか紹介します。

どの塾の中学受験カリキュラムでも

4年生のうちは思考レベルが比較的低いので

理解していなくても

手順を徹底すれば応用まで解けます。

しかし、それでは思考が育ちませんので

パターン数が多くなると追いつかなくなります。

例えばひとくちに売買損益と言っても

わずかな変化を含めると

多くのバリエーションがありますから

割合の考えがしっかり理解できている子の方が

習得するパターンが少なくても

結局理解は早いのです。

図形の問題は実に様々ですが

教科書、演習問題集の問題とカリキュラムテストは

パターンが「近い」ので解けますが

実力テストや模試、入試問題では

同じような問題が出るとは限りません。

パターンを解く勉強ではなく

試行錯誤をする練習として問題集を使われると

どんな問題に対しても戦えるのです。

基礎基本で精一杯の子には

解法のみを教えていけば良いのですが

実力が伸ばせそうな子には

試行錯誤の時間を与えた方が効果的です。

安易に解法を丸暗記して

簡単に点数を取る習慣をつけてきた子は

残念ながら「頭打ち」の訓練をしているのです。


今回はここまでにしておきます。

私は他塾さん同様、

うちが最高の塾だと思っていますが、

他塾の視点から自塾を見つめ直すと

見えてくるものがあるかもしれません。

よその塾でフォローしてもらうのは

それなりに意味があるでしょう。

愛岐ゼミの子達はラッキーです。

私が他塾さんの視点や手の内を

比較的よく知っているので

他塾さんにフォローしてもらう必要は

ほとんどないのです。

手が薄い部分を個別指導できるよう

準備をしています。


自塾生他塾生に関わらず

学習アドバイスを行うサービスを

始めたいと考えています。

私たちの経験を活かしたいと思っています。


愛岐ゼミより