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トピックス

身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。

2025年11月19日 福島中央テレビ

 

 

2025年6月から始まった「拘禁刑」は受刑者の特性に合わせたプログラムで社会復帰を後押しするものですが、福島刑務所ではこの一環として、これまでとは違う、新たな更生プログラムが試されたんです。

福島市にある福島刑務所です。刑務所では日々、受刑者の再犯防止や社会復帰に向けた更生プログラムが実施されています。

その福島刑務所で最近、新たな更生プログラムが導入されたと聞き、その現場を取材しました。受刑者たちが集まった教室にやってきたのはかわいらしい犬たちです。実はこれが、新たな更生プログラムなんです。

犬と触れあって、やさしさや思いやりの気持ちを育ませようという狙いです。刑罰をめぐっては2025年6月に懲役刑と禁錮刑を1本化した「拘禁刑」が始まりました。

「拘禁刑」は受刑者の特性に合わせた処遇や指導で更生を図るもので、今回の「保護犬育成プログラム」はこの一環。県の動物愛護センターと連携して、東北で初めて実施されました。
 

犬アレルギーがないかなどは事前に確認され、受刑者は、エサやりなども体験。愛らしい犬たちに顔もほころびます。

受刑者「いい子でした、お利口さんでした」

■県動物愛護センター 野口みき 所長
「犬を見た時の皆さんの表情を見て、逆にこっちが安心して、何ら変わらないんだな、普通の犬好きの人たちなんだなって安心して授業をすることができた」

この日はプログラムの初日でしたが、受刑者の気持ちにも変化が。

■受刑者
「早く帰ってまた自分の家にいる犬と触れ合いたいなって思いました」

刑務所の担当者は…

■福島刑務所の担当者
「どんな感じになるのか不安はあったが実際に触れ合いが始まると、受刑者もすごくうれしそうだった。命の大切さ、犬がしつけを通じて自分たちを向いてくれるということで自己肯定感、自己効力感というのを感じられる機会になったと思う」

 

この「保護犬育成プログラム」について福島刑務所は「受刑者の感想や効果を考慮したうえで、来年度以降本格的に導入するか検討していく」としています。

2025年11月21日 THE 21 ONLINE

 

動物由来感染症が命にかかわることがあるのをご存じですか。発熱や全身のだるさなど、風邪に似た症状から始まるため、受診が遅れて重症化するケースもあるといいます。世界と比べると日本では発生数が少ないとされていますが、油断は禁物です。正しく恐れるために知っておきたいことを、医療ジャーナリストの木原洋美さんがレポートします。

 

風邪のような症状から始まり、重症化することもある動物由来感染症。医療ジャーナリストの木原洋美さんが解説します。

 

  健康診断で必ずチェックすべき「4つの数値」 

 

※本稿は『PHPからだスマイル』2025年12月号の内容を抜粋・編集したものです。

マダニが媒介するSFTSは、ペットからの感染もあり得る

「動物由来感染症」をご存じでしょうか。ズーノーシス(zoonosis)とも呼ばれ、動物からヒトに感染する病気の総称で「人獣共通感染症」や「ヒトと動物の共通感染症」ともいわれます。あまり聞き覚えがないかもしれませんが、猫、犬、インコ、爬虫類といった身近なペットを介して感染する例もあり、国は今年4月に「動物由来感染症ハンドブック2025」を発行し、注意を呼びかけました。

 

実際8月には、マダニが媒介する感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」の患者数が過去最多の135人になりました。SFTSは主として原因となるウイルスを持つマダニに刺されることで感染する感染症ですが、発症した猫や犬から飼い主に感染するケースも報告されています。 

 

三重県では5月に、高齢の男性獣医師が日常診療の中で猫を診察した後に呼吸困難となり、数日後に亡くなるという事態も起きています。SFTSは全患者の約9割が60歳以上で、患者の約3割が死に至るという研究もあります。 

 

さらに6月には、長崎県で昨年亡くなった30代の妊婦が「オウム病」にかかっていた疑いがあると発表されました。オウム病は、インコやオウムなどの鳥類の糞を吸い込んだり、口移しでエサを与えたりした際に細菌が人体に侵入して発症する病気で、妊婦は重症化しやすいことが分かっています。

初期症状は胃炎やインフルエンザのよう

動物由来感染症の原因となる病原体は、ウイルス、細菌、寄生虫など様々なものがあります。ペットからヒトへの感染は、病原体に感染したペットと触れ合うことで起こり、おもな原因は以下の通りです。ペットの口内に普通に見られる細菌が原因になることもあります。

 

<ペットからヒトへのおもな感染原因> 

・咬まれる 

・ひっかかれる 

・ 糞便や体液(尿、唾液、精液など)に触れる 

・ 飛沫、塵埃(抜け毛やフケなど)を吸い込む 

 

「動物由来感染症ハンドブック2025」では、「細菌やウイルス等が動物の口の中にいることがあるので、口移しでエサを与えたり、スプーンや箸を共用したりするのは止めましょう。口や目元を舐められるのも避けましょう。また、動物との入浴や布団に入れて寝ることも、濃厚接触となるので止めましょう」と警告しています。 

 

特に懸念されるのは、動物由来感染症はいずれも始まりは発熱、全身倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)などが多く、風邪やインフルエンザ、急性胃炎などの症状と似ているため、見逃されてしまうのではないかということです。受診が遅れてしまったり、悪化するまで気づかれなかったりするという心配はないのでしょうか。

受診は感染症専門医か総合診療医を

この点について総合診療医の生坂政臣氏に聞いてみると、「ペット由来の病気は、『ペットに咬まれた』など経緯が明らかな場合以外は、医師にとって落とし穴になります。一般的なクリニックでは見逃すかもしれませんね。ただ、感染症専門医や総合診療医であれば、概略は押さえているので心配ありません」とのこと。 

 

「幸い、SFTSや狂犬病などの一部の動物由来感染症を除けば、急激に悪化することは稀なので、私どもは不明熱とか原因不明のリンパ節腫脹、炎症反応陽性の倦怠感などの患者には、必ずペット飼育歴や野山の散策歴、渡航歴を尋ねます」(生坂氏) 

 

風邪や急性胃炎がなかなか回復しない、症状が長引いていると感じたら、感染症専門医か総合診療医を受診しましょう。また、ペットを飼っている人がちょっとでも疑わしい症状で医療機関を受診する場合には、ペットの飼育状況や健康状態、普段の接触の仕方などについても医師に伝えるようにしてください。 

 

世界には200種類以上の動物由来感染症が存在していますが、日本は例外的に少なく、寄生虫や真菌による病気を入れても数十種類程度と考えられています。しかし、たとえペットを飼っていないとしても、私たちは多くの生物と共存しています。この事実を忘れずに、広い視野に立って感染症と向き合っていく必要があります。 

 

◎監修:生坂政臣氏(医療法人生坂医院副院長)

2025年11月19日 Hint-Pot

 

 日本各地で相次いでいるクマによる人的被害。その深刻さは海を越えて報じられ、海外でも関心が高まっています。駐日ドイツ連邦共和国特命全権大使のペトラ・ジグムントさんは、自身の公式X(ツイッター)アカウント(@GermanAmbJapan)で、日本のクマ問題について言及。さらに、ドイツが抱える野生動物をめぐる課題にも触れています。

 

ペトラ・ジグムント駐日ドイツ連邦共和国特命大使【写真:Aflo】

 

  【写真】ドイツで深刻な問題になっている野生動物の写真  

 

◇ ◇ ◇

「ドイツでも広く報道されており、多くの人が心配しています」

 ジグムント大使は、Xの企画「#大使に聞きました」で、日本のクマ被害に対するドイツ国内の受け止め方について説明しました。 

 

「クマから人への襲撃が相次ぎ、日本の皆さんに懸念が広がっていることは、ドイツでも広く報道されており、多くの人が心配しています」とコメント。動画には、実際にニュースを伝えるドイツメディアの画像が映し出され、関心の高さがうかがえます。 

 

 そのうえで、大使は「日本と比較になりませんが」と前置きしつつ、ドイツでもオオカミによる家畜被害が問題になっていると説明しました。

 

 ドイツでは、かつてほぼ絶滅状態にあったオオカミがここ10年ほどで増加。現在は羊などの家畜が襲われるケースが相次ぎ、農家や畜産業者にとって深刻な課題になっています。各地では防護柵の設置など、対策が急務となっています。 

 

 そうした現状をふまえ「ドイツ狩猟法を改定し、個体数管理の厳格化によって、自然保護と家畜保護のバランス改善をはかる予定です」と述べ、ドイツ国内でも野生動物と人間の共存をめぐる議論が進んでいることを明かしました。

 

  動画の最後で、ジグムント大使は「今回発表された対策が功を奏し、日本が被害や不安から一日も早く解放されるよう心から願っています」と、日本へのエールで締めくくりました。

 

  投稿の引用リポストには、「オオカミがおるんや……」「ドイツはオオカミで困ってるのね」「オオカミはやばいなぁ」といった声が寄せられています。野生動物の保護と、人々の暮らし、経済活動との調和をどう実現するか。この課題は、国境を越えて共通するテーマとなっているようです。

2025年11月18日 富士山経済新聞

 

 「静岡県動物愛護センター『しっぽのバトン』」が11月23日、旧県立富士見学園跡地(富士市大淵)にオープンする。

 

動物愛護センター「しっぽのバトン」

 

保護された犬や猫が新しい家族との出会いを待つ

 

 静岡県の動物管理指導センターは、設備の老朽化や行き場を失った犬猫の譲渡に向けた長期収容機能の不足が課題となっていた浜松市の施設を閉所し、旧県立富士見学園跡地をリノベーションし機能を移す整備計画を進めてきた。

 

 新たに開設する同施設は、「動物の命をつなぐための拠点」「普及啓発の拠点」「ボランティアの支援・育成の拠点」「災害時動物対策の拠点」の4つの役割を担い、県民が訪れやすく親しみやすい施設を目指している。整備に当たってはクラウドファンディングで協力を呼びかけ、多くの支援者から寄付が寄せられた。

 

 新施設の愛称は県民からの公募で決まり、富士市の中学2年生の清(せい)くるみさんの案「しっぽのバトン」が採用された。この愛称には、「たくさんの人たちが力を出し合い、協力して、動物の命がずっと続いて行く」という願いが込められているという。

 

 施設には、保護された犬や猫の飼育室やトリミングルーム、猫の不妊・去勢手術を行う手術室のほか、新たな迎え主と出合うためのマッチングルーム、広さ約2100平方メートルの足洗い場を備えた屋外ドッグラン(有料)、動物愛護教室や講習会を行う研修ルームなどを設け、保護から譲渡までの流れを一体的に支える環境を整えた。施設運営の一環として施設諸室のネーミングライツパートナーを募集し、ドッグランはコーチョーが「コーチョードッグラン」、ふれあいエリアは日本ペットフードが「ビタワンふれあいエリア」と名付けている。

 

 静岡県は犬猫の殺処分数を長年にわたり減らしてきたが、完全なゼロには至っていない。同施設は保護と譲渡に加え、県民への動物愛護の普及・啓発の拠点としても位置付ける。一般の利用も可能で、今後は譲渡会や犬のしつけ教室のほか、地域の店が集まるマルシェやイベントの開催も予定している。

 

 静岡県健康福祉部生活衛生局衛生課動物愛護班の鈴木香菜さんは「静岡県動物愛護センターがオープンする。『人と動物の共生する社会』の実現に向け、当県の動物愛護のシンボルとして、多くの県民に学びの機会や交流の場を提供していきたい」と話す。

 

 開館時間は9時~16時45分(スペースにより異なる)。年末年始休館。

2025年11月16日 Daiichi-TV

 

 

お笑い芸人の「みやぞん」さんを招いたチャリティー講演会が静岡市葵区の寺で行われました。

これは、保護犬猫ボランティアの「ラディアンテ静岡」の活動を知ってもらおうと開かれたものです。

冒頭、この団体を支援する佐藤代表が、「静岡市の殺処分ゼロの影にはボランティアの努力がある」と称え、2024年、保護犬を迎えたみやぞんさんは、動物から学んだことを話しました。

(みやぞんさん)
「(犬を見習って)不平不満とかあっても言わない。基本的には楽しい話になっちゃって、わりと人生うまくいくなっていう感じがしました。」

講演会の入場料の一部は、ボランティア団体に寄付されるということです。