犬虐待事件 告発団体の杉本彩さん 求刑に「正直がっかり」 犬5匹を無麻酔で帝王切開 元販売業者 | トピックス

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2024年1月15日 長野放送

 

犬の虐待事件の裁判で、麻酔を使わずに犬に帝王切開をしたなどとして、動物愛護法違反などの罪に問われている元販売業者代表に懲役1年、罰金10万円が求刑されました。刑事告発した団体の杉本彩理事長は「正直がっかり」と内容に落胆の声を上げました。

取材に応じる「動物環境・福祉協会Eva」杉本彩理事長(NBS長野放送)

 

被告は元販売業者の代表で、2021年、妊娠中の犬5匹に麻酔をせずに帝王切開したほか、8匹の犬に対して狂犬病の予防接種を受けさせなかったとして動物愛護法違反などに問われています。

 

15日の法廷で、検察側は「無麻酔で帝王切開を行い、犬に苦痛やストレスを与えた。極めて残虐で悪質な行為」などとして、懲役1年・罰金10万円を求刑しました。 

 

一方、被告側は「鎮痛剤を使っており、みだりに傷つけてはいない」として、「殺傷の罪」については無罪を主張しています。 事件を告発し、初公判から裁判を傍聴する「動物環境・福祉協会Eva」の杉本彩理事長は閉廷後、次のように述べました。

 

家宅捜索時に運び出された犬(21年9月)(NBS長野放送)

 

杉本彩理事長: 

「この程度かというところで、正直がっかりしています。私たちだけじゃなく、世の中の感覚として、厳正に裁いていただいてるとは到底思えない。長年、たくさん傷ついて死んでいった犬もいるわけですから、(求刑には)本当に納得はいかない。災害レベルの動物虐待というところで、本当に世の中が震撼した。これで終わっちゃったら、事業者の動物虐待が非常に軽んじられないかと危惧されます」 

「利益をむさぼって、無免許で無麻酔で帝王切開する、はっきり言って私から言わせれば猟奇的としか思えない。(「殺傷」無罪主張については)真から反省して悔い改めてる感じはないなと」

 

判決は5月10日に言い渡されます。