2024年1月4日 時事ドットコムニュース
【ラファAFP時事】イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザで、食料などの不足による人道危機が深刻化する中、動物園の動物も生存が脅かされている。餓死が相次いでおり、園側は愛護団体に支援を訴えている。
エジプトとの境界にあるガザ南部ラファの動物園は戦闘開始後、イスラエルの攻撃から逃げてきた住民の避難所になった。おりの間に避難民のテントが立ち並ぶ一方で、おりの中では、空腹で行ったり来たりするライオンややせ細ったサルの姿が目に付く。
避難民は何とか手に入れた食料で食いつないでいるが、動物の餌はなかなか入手できないという。パンをぬらして与えるなどしてしのいでいるが、園長は「ライオンが子供を産んだものの、食べ物を与えられず死んでしまった。サルや鳥も同様の状況だ」と嘆いている。