「いわて動物愛護に関する標語」募集 現状を知り、相談するきっかけに | トピックス

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2023年12月20日 みんなの経済新聞

 

 

 猫用グッズの開発・販売を行う「クロス・クローバー・ジャパン」(盛岡市菜園1)と動物愛護団体「動物いのちの会いわて」(雫石町)が現在、「いわて動物愛護に関する標語」を募集している。(盛岡経済新聞)  

 

「いわて動物愛護に関する標語」の募集サイト(盛岡経済新聞)

 

 両者が共同で募集する。「クロス・クローバー・ジャパン」の社長・太野由佳子さんは動物好きで、「動物いのちの会いわて」でボランティアに携わった経験もある。同社で「ネコ社員」として活躍する太野さんの愛猫には同会から引き取った猫もいるという。

 

 「動物いのちの会いわて」は2000(平成12)年に発足。犬や猫の保護・譲渡活動、地域猫活動を行っている。同会の発足当時に比べて県内では犬・猫の保護活動などを行う団体が増えているが、同会への引き取依頼は依然として多いという。犬・猫の殺処分にはさまざまな見方がある。  

 

 「引き取られる背景には、飼い主の高齢化などさまざまな理由で終生飼育できなくなったケースもある」と太野さん。「犬や猫に限った話ではなく、どんな動物でも家族として終生飼育することが動物にとって幸せなこと」と話す。  

 

 犬・猫の保護活動や殺処分の現状を変えるためには、「犬・猫の適正な飼い方や管理」について啓発が必要だと考え、2者が協力して思い付いたアイデアが、「動物愛護に関する標語」の募集だった。今回は岩手県内の学生と一般を対象に、動物愛護に関する思いを込めた言葉を募る。  

 

 標語を募集する背景には、「一人一人ができることから始めてほしい」という思いも込める。標語を考えることを通じて、保護犬や保護猫、動物愛護について考えてもらい、話し合うきっかけにもつなげたいという。

 

 太野さんは「『ボランティアしたいけど、自分に何ができるか分からない』と聞かれたことがあった。皆さんができること、得意なことを生かした活動がある。標語を考えることもその一つ。犬や猫を保護する活動があり、保護犬や保護猫の存在を知ることも支援になる。知ることで何か困った時にも相談しやすくなると思う。まずは標語の募集を通じて、関わる人の間口を広げたい」と話す。  

 

 応募は専用の応募フォームなどで受け付ける。募集作品の中から、小学生以下、中高生、大学生・一般の3部門で入賞・入選作品を選び、両者のウェブサイトに掲載するほか、動物愛護啓発活動に活用する。来年2月12日締め切り。22日に表彰式を行う予定。