神奈川県動物愛護センタ- 猫、犬などの譲渡先、県外在住者にも 収容頭数多く条件緩和へ | トピックス

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2023年9月21日 カナロコ

 

 

 神奈川県動物愛護センター(平塚市)で保護した猫の頭数が想定収容頭数を超える状況が続いているとして、黒岩祐治知事は20日までに、これまで県内在住者に限定していた猫や犬などの譲渡先を新たにルールを設けて県外在住者にも広げる考えを示した。

 

 県によると、センターが想定する猫の最大収容頭数は90頭だが、現在は約200頭を保護。飼い主が世話しきれなくなる「多頭飼育崩壊」による引き取り数の増加が要因で、2020年度以降、職員の負担増が続いているという。

 

 保護した猫や犬などはセンターで行う事前講習会に参加するなど条件を満たした希望者に譲渡しているほか、飼い主の居住地は県の担当者が飼育状況を確認するため県内に限定しているが、今後は県外在住者も認める方向で検討を進める。

 

 条件を緩和することで、より多くの希望者に譲渡できるようにして収容状況を改善させるのが狙い。知事は「申し込みの手続きや譲渡後の飼育方法の確認など、県外の方も円滑に利用できるよう必要なルールを整備する」と述べた。居住地をどの範囲まで認めるかは今後検討していく方針。

 

 また、緊急対策として、獣医師を養成する大学やペット関連企業に保護した猫や犬を一時的に預かってもらうよう調整も進める。

 

 19、20日の県議会本会議で、自民党の桝晴太郎氏と立憲民主党・かながわクラブの米村和彦氏の一般質問に答えた。