2023年5月23日 秋田テレビ
秋田市の大森山動物園で23日、ゾウやラクダの餌になる「スダックス」と呼ばれる作物を育てるため、地域の児童が畑に丁寧に種をまいた。
大森山動物園は、ゾウのふんで作られた堆肥「ゾウさん堆肥」を畑にまいて、その畑で育った草を動物に与えている。
秋田市の浜田小学校と栗田支援学校も協力していて、子どもたちに自然のサイクルを学んでもらうのも狙いだ。
23日は、2つの学校の3年生15人が参加し、「スダックス」と呼ばれる飼料用の作物の種をまいた。
「スダックス」はイネ科の植物で、成長が早く、種まきから約1カ月半で高さ1メートルほどまで伸びる。収穫後は、ゾウやラクダなど草食動物の餌になる。
児童たちは、植物が成長しやすいように、種の量やまく間隔に気を付けながら作業にあたっていた。
児童は「板で土をかぶせて(種を)見えなくするところが楽しかった」「土を重ねたり、まいたりするのが楽しかった」「初めてやったから疲れたけれど、楽しかった。(餌になると)動物たちが喜ぶのでいいと思う」などと話していた。
大森山動物園は「種まきなど身近なところから、動物の飼育や生態について学んでほしい」としている。
児童たちは、7月に収穫作業に参加し、スダックスを実際に動物に与える予定。