2022年4月5日 朝日新聞デジタル
ロシア軍の侵攻によって国外へ避難するウクライナ難民の受け入れが拡大するなか、ポーランドではペットの保護にも注目が集まっている。銃撃や爆撃によって傷ついたペットの手当てや、捨てられたペットの新たな飼い主を探すため、獣医師たちが奮闘している。
ポーランド南東部、ウクライナとの国境から約10キロの町プシェミシル。動物保護団体「ADA財団」の施設では3月30日、ケージに入れた数十匹のネコのため、スタッフが水の交換や清掃、食事の提供に追われていた。
動物病院も兼ねるこの施設で保護されているネコはウクライナから国境を越えて連れてこられたため、入国後に必要な狂犬病の抗体検査をして隔離している。多くは戦争から避難する際に飼い主に手放されたり、飼い主とはぐれてしまったりしたネコで、スタッフが自らウクライナに入って救助してきたという。