2017年03月17日|リフォーム 全国賃貸住宅新聞
成功事例をつくり家主への提案促進狙う
不動産業を手掛ける松井産業(埼玉県三郷
市)が自社所有で猫飼育専用の共生型のリ
ノベーション賃貸住宅『ソシアルハイツ103号
室』を完成させ、3日から入居者募集を開始
した。
猫共生型賃貸住宅のプランニングを手掛け
るクラシヲ(東京都葛飾区)が監修している
。同物件はJR武蔵野線「吉川」駅徒歩4分
の場所に立つ17㎡の1Kだ。
居室内はどんな色の猫でも映えるようにオ
レンジ色の壁紙を選択し爪とぎに対応した
強度の高いものを張っている。
キャットウォークやキャットステップは多
頭飼いを意識して昇降経路を複数用意
した。
松井産業はペット禁止の賃貸で隠れて猫を
飼われた事例が他社であることなどで、猫
が飼える賃貸住宅の需要を見越してリノベ
ーションに踏み切った。
同社の大山雅史氏は「今後の反響をつくり
、空室に悩む家主に対し成功事例として提
案していきたい」と話す。
今後、同物件内の26㎡の1DKも猫共生仕
様へ改修する。
「猫と一緒に暮らす賃貸住宅」の企画・設計
も家主向けに提案していく予定だ。
参考として、電気配管工事やキッチン、
ユニットバスなどの交換、クリーニングなど
を除いて17㎡1Kが約50万円、26㎡1DKが
60万円弱となるという。