WEB上ではなぜ猫のほうが人気? 犬派より猫派が多く見えるのには理由があった | トピックス

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BEST TIMES 2/27(月) 12:00配信

愛犬家と愛猫家の愛情表現の違い

  犬と猫はペット界の二大派閥。

この質問は幾度となく繰り返されてきた

もので、犬派と猫派による議論が交わされ

てきた。どちらかに優劣をつけるわけでは

ないけれど、互いに主張しあうことで、

両者の魅力を再確認していたのかも

しれない。

 愛犬家と愛猫家、どちらもペットにたくさんの

愛を注いでいるだろうが、ペット関連の

仕事をしていると、それぞれ「犬」、「猫」と

いう動物に対する愛情表現が異なると

思うことがある。


 たとえば、WEB上では猫派のほうが

圧倒的に多いと感じるのではないだろうか。

SNSなどに写真がアップされると、

「かわいい」「癒される」といったコメントが

続々と投稿される。それが見知らぬ人の

投稿だったとしても、思わず感想を

伝えたくなる人が多いようだ。

 それに比べると、犬の写真に対する

コメントは少ない。あるサイトでは、プロの

カメラマンが撮影したモデル顔負けの

美しい犬の写真よりも、素人がスマート

フォンで撮影したややブレている猫の

写真に2倍以上の「いいね」がつけられた。

写真のクオリティだけでなく、ポーズや

表情がユニークであっても、「いいね」の

数では猫の圧勝だ。


 この結果だけでは、愛犬家たちがWEBに

関心を示していないように思えるかもしれない

が、ブログやSNSを通じて飼い主同士が

交流したり、それがオフ会にまで発展したりと、

愛猫家に負けないほどの熱量で犬への愛を

アピールしている。

写真・図表:BEST T!MES

犬が猫より「いいね!」が少ないわけ

 最初はこうした違いが不思議だったが、

飼い主たちのコメントを見ているうちにある

ことに気づいた。それは、愛猫家は猫全般を

広く愛するのに対し、愛犬家は自分が飼って

いる、または好きな犬種に特化して愛を

注ぐ人が多いということだ。


 こうした意識は、動物をモチーフにした

雑貨にも見られる。たとえば、アメリカン・

ショートヘアを飼っている人が三毛猫の

イラストが描かれたTシャツを購入する

ことはあるけど、マルチーズを飼っている

人がフレンチ・ブルドッグをモチーフとした

バッグを買うことは少ない、といった具合だ。

 アニマルモチーフの雑貨を扱うWEBショップ

を見ても、犬は犬種ごとにカテゴライズ

されていたり、ある犬種に特化したグッズを

扱う専門店があったりするが、猫の場合は

毛色や猫種を問わず「猫」とひとくくりに

されていることが多い。こうした現象が

みられるのは、犬は犬種によって見た目が

大きく異なるからかもしれない。


 メインクーンのような大型種も存在するが、

一般的なサイズ感はどの猫種も大差はない。

毛色や毛の長さなど、種類によって個性が

あるのは認めつつも、「猫のイラストを描いて」

といわれたら、多くの人が丸い顔に立ち耳の

猫を描くだろう。

 一方、犬の場合は、犬種によって見た目が

まるで違う。ゴールデン・レトリーバーの

ような大型犬もいれば、チワワのような

小型犬もいる。プードルにいたっては、

大型のスタンダード・プードルから小型の

トイ・プードルなど、そのサイズはさまざまだ。


 顔つきも、ダックスフンドのようにマズルが

長い犬と、パグのような短頭種ではかなり

変わってくる。耳の形だって、立ち耳、

垂れ耳があり、「犬のイラストを描いて」と

いうお題には十人十色の犬が描かれる

ことだろう。

 このように「犬」といっても犬種によって

見た目が異なることから、自分が飼って

いる犬種をひいきしてしまうのかもしれない。

WEB上では犬派が猫派よりも少ないと

感じるのは、意見を統一することが

難しいためではないだろうか。


 もちろん、「三毛猫に勝るものはない」と

思う愛猫家もいるだろうし、「どんな犬種も

大好き」と考える愛犬家もいるはずだが、

いずれも共通するのは「うちの子が

イチバン!」ということ。これは犬や猫だけ

でなく、ペットと暮らすすべての人に

いえることかもしれない。

文/文/OFFICE-SANGA