<男鹿水族館>ゴマちゃん 繁殖願い引っ越し | トピックス

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河北新報 2/3(金) 12:27配信

秋田県男鹿市の男鹿水族館GAOで
飼育する2015年と16年生まれの
ゴマフアザラシ2頭が4日、神奈川県内の
2水族館に移される。
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男鹿水族館で飼育する6頭のアザラシ。
ゴハン(左奥)、ここ(手前右)が他館へ移る

若い個体を他館に融通することで
繁殖につなげる狙いがある。 
男鹿水族館を離れるのはともに
館内で15年4月に生まれた雌の「ここ」
と、16年4月に生まれた雄の「ゴハン」。

「ここ」は神奈川県藤沢市の
新江ノ島水族館、「ゴハン」は同県
三浦市の京急油壺(あぶらつぼ)
マリンパークにそれぞれ移される。

新江ノ島水族館には若い雄、
マリンパークには若い雌がいて、
将来的には繁殖につながる可能性がある。 

各地の水族館や動物園で飼育する
ゴマフアザラシは高齢も多く、
繁殖可能な個体は限られるという。

親子間などで繁殖を繰り返すと、
突然死の危険性が高まったり、遺伝的な
多様性が失われたりする懸念もある。 

 新江ノ島水族館では、同館で生まれた
個体が大半を占めた時期もあった。
現在は1頭を除き、他館から受け入れた
個体。

男鹿水族館からは、同館が保護した雄の
野生個体が13年に移されている。 

新江ノ島水族館の高井純一広報室長(55)
は「1施設では種を維持できない。
複数の水族館が情報を共有し、保護と
繁殖に取り組みたい」と話す。 

男鹿水族館は「ここ」と「ゴハン」を
含め、雄2頭、雌4頭を飼育している。
「ここ」を除く雌3頭が妊娠中で、
春には出産が相次ぐ予定だ。 

ゴマフアザラシの飼育を担当する
木下まりんさん(24)は「2頭と
離れるのは寂しいが、移った先でも
愛される存在になり、命をつないで
いってほしい」と話す。