YOMIURI ONLINE 2016年09月08日
熊本県の蒲島郁夫知事は7日の
定例記者会見で、熊本地震後に
県動物管理センターなどが保護した
犬や猫の受け入れを全国の自治体に
要請すると発表した。地震後に保護した
犬猫は1500匹超。一部は元の飼い主に
引き取られるなどしたが、保護施設には
今も300匹余りが残り、飽和状態と
なっている。
県健康危機管理課によると、
前震が起きた4月14日から8月26日
までの間、県動物管理センターと県内
10か所の保健所で保護した犬は634匹、
猫は877匹の計1511匹。通常、
収容可能匹数を超えるなどした場合は
殺処分されるが、県は「飼い主とはぐれた
可能性もあり、引き取りに来るかもしれない」
として、殺処分を中止してきた。
県はこれまで、元の飼い主や新しい
飼い主に犬猫938匹を引き渡した。
福岡、鹿児島両県と福岡市が犬計11匹を
受け入れるなどしたが、保護中の犬猫は
307匹(犬131匹、猫176匹)に上る。
計120匹分の収容スペースでは足りず、
研修室や車庫も使って飼育している状態だという。
2016年09月08日
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