牛900頭が孤立、町長が国交相に協力求める 南富良野 | トピックス

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朝日新聞デジタル 9月3日(土)19時13分配信

台風10号の豪雨で街が濁流に
のまれながら1人の死傷者も出なかった
北海道南富良野町で、牧場の牛約900頭が
孤立している。飲み水も不足して牛が危険な
状態だとして、池部彰町長は3日、
視察に訪れた石井啓一国土交通相に
救出への協力を求めた。


あちこちで浸水や冠水が発生した北海道南富良野町
=31日午前11時7分、山本裕之撮影


 牧場は同町を含む周辺5市町村が
運営し、夏場に酪農家から肉牛と乳牛を
受け入れ放牧している。町によると、
豪雨で飲み水の配管が壊れ、牧草も
泥まみれで飲み水も餌も不足している
状態。牧場には職員が常駐しているが、
牧場に通じる道路が複数箇所で崩落し、
歩いてやっと通れる程度で、対応の
しようがないという。

 道が道路の仮復旧を準備中だが
見通しは立っていない。町は牧場近くを
通る道東自動車道の管理用通路から
トラックなどで牛を運び出せないか、
東日本高速道路に協力を要請していた。
池部町長は石井国交相に状況を説明し、
「農家が家族のように育てている大事
な牛。見殺しにしないで、救出に力を
お貸しください」と泣きながら訴えた。
石井国交相は報道陣に「道と連携し、
道路の復旧に取り組む」と述べた。
(渕沢貴子)