ヤギ駆除のため島に放たれた4匹の野犬任務完了後に射殺 生き残っても2年後に毒薬が作用して死ぬ運命 | トピックス

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2016年07月27日 18時15分 どうぶつニュース
 どうぶつちゃんねる


捕獲したディンゴを海洋公園の島の
害獣ヤギ退治に

2016年7月24日

はるか昔にグレート・バリア・リーフの
島に放牧されたヤギが増えすぎ、
島の生態系を荒らしているため、所轄の
ヒンチンブルック・シャイア役所は
大陸内陸部で捕獲したディンゴを島に
放す計画を進めている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同役所は、「4頭の野犬をペロラス島に
放し、害獣のヤギを退治させるが、
この野犬が害獣化するおそれはない。
去勢してあり、しかも時限活性化毒を
埋め込んであり、時が来れば
このディンゴらも死ぬことになっている」と
語っている。

 同シャイアの
ラモン・ジェイヨ・シェア長は、
「カウンシルは島を預かる者として、
害獣駆除の義務がある。ここは
グレート・バリア・リーフ海洋公園の
一部であり、その義務は重い」と
語っている。

 ペロラス島は、タウンズビルと
ケアンズの間の区域の沖合い15kmの
ところにあるパーム群島の一つであり、
カウンシルのマット・バックマン
主任害獣駆除責任者は、
「荒削りな地形の面積4平方キロは
ごくまれな沿岸性原生雨林が茂って
いるが、1800年代に灯台守や難破船の
船乗りのために放された山羊が
300頭にもなっており、
原生雨林を食い荒らしている。
山羊は植物を根から食い荒らすため、
傾斜地は裸地になり、表層土が雨に
流され、その上山羊に踏み荒らされる。
また、ワナやヘリコプターからの射撃も
うまくいかなかった」と語っている。

 この試みを指導しているベン・アレン
リー・アレン両博士らは2年の計画で2頭を
すでに島に放しており、本能のままに
狩猟をさせる。リー・アレン博士は、
「野犬が羊や山羊の牧場に多大な損害を
与えるように、島でも野犬が野生害獣化した
山羊を狩ってくれる」と語っている。

 1993年、リー・アレン博士は、国防軍の
ショールウォーター・ベイ訓練区域内の
タウンゼンド島に16頭のディンゴを放す
プロジェクトに参加したことがあり、
「70平方キロの島で3,000頭の野生化した
山羊を駆逐するのにわずか2年だったが、
その後、ディンゴを駆逐するために
10年から15年かかった」と語っている。

 今回のプロジェクトでは、2年後に
戻ってきてディンゴを射殺する計画が
組み込まれており、
それに失敗しても4頭には害獣駆除に
用いられる1080と呼ばれる毒薬の
カプセルが埋め込まれており、2年経つと
このカプセルから毒薬が体内に注入
されるようになっている。

 また、ディンゴは人間が餌づけしない
限り、島を訪れる人々に危害を加える
ことはほとんど考えられない。
http://nichigopress.jp/ausnews/science/128919/


ヤギ



GPS付きの首輪着けたディンゴ


島に放される前に去勢とワクチンを施される