国内最高齢のカピバラ死ぬ 神戸・王子動物園 | トピックス

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2016/7/14 20:50 神戸新聞NEXT

市立王子動物園(神戸市灘区王子町3)で
飼育されていた雌のカピバラの
「チュン」が7日、13歳11カ月で死んだ。
園によると、国内の施設で飼育されている
個体では最高齢とみられる。
全国のファンから届いた花束が園内に
飾られている。


国内最高齢とみられるカピバラのチュン。
昨年の誕生日イベントでは、ケーキ風の餌を与えられた(王子動物園提供)


カピバラは南米に生息するネズミの仲間。
チュンは同園で2002年8月に生まれた。
同園などによると、カピバラの寿命は
飼育下では通常10~12年。
チュンは人間に換算すると100歳ほどと
いう。主食の草のほか、スイカやにんじんを
好んで食べ、14年9月には
市動物愛護協会から長寿表彰を受けた。

 ここ数年は体力が衰え、冬の寒さを
しのぐため、暖房設備のあるゾウの
獣舎の一角を“間借り”して過ごしていた。
7月上旬から餌を食べられなくなった。
老衰とみられる。

 チュンの死亡を動物園のブログで
記したところ、全国から花束やスイカの
供え物が届いた。花木久実子副園長は
「大型動物のような派手さはないが、
チュンはいつも考え事をしているような
表情に見えた。よくここまで長生き
してくれた」と話した。(久保田麻依子)