日本経済新聞 2016/6/4 6:00
ペット用品販売のアムリット・DC
(岡山市)は7月から、犬向けの
デイケアサービスを始める。
本社に併設している動物病院を改装。
日中、高齢犬を預かり、希望に応じて
トレーニングやはり治療などをする。
家族同様に飼われ、高齢化するペットの
犬が増えているのを背景に一定の需要が
あるとみている。
まず岡山市の本社ビル内の動物病院で
引き受ける。年内にもう1軒開設予定。
来年度以降は年に2~3軒のペースで
動物病院を開設していく方針で、
同様にデイケアサービスを手がける
考えだ。
主に12~13歳の犬を対象にする。
動物病院内のはり治療などに
使っていた部屋を空け、
5~6頭を預かる。料金は1日あたり
3千~4千円程度になる見通し。
デイケアでは病院で飼い主の
代わりに食事を与えたり、
排せつの手伝いをしたりするのが
主なサービスになる。まだ元気な
高齢犬には散歩に連れて行くなどの
世話もする。
預かっている間にトレーニングや
併設している動物病院でのはり治療、
酸素カプセルを利用した治療なども
オプションで引き受ける。
今回、アムリット・DCが犬の
デイケアサービスを始める背景には、
一人暮らしの人や日中、仕事で家族が
いずれも外出するなどして、
高齢犬の面倒をみられないケースが
増えていることがある。
こうした事情を反映し、
大都市圏では最近、高齢犬の
デイケアサービスが相次ぎ
登場している。
同社は2009年の設立。
病気のペット向けのペットフードや
栄養剤などの通信販売が主力。
ペットの在宅診療も手がけている。
廃校を利用した犬の介護施設開設も
検討している。