
舐めることで情報を収集している犬
愛犬やお散歩をしている犬に手や顔を
舐められたことが多くの人があると
思いますが、犬が何かを舐める行動には
それぞれ理由があります。
犬が飼い主や知っている人の手や顔を
舐めるのは、好意をもっていることを
示す愛情表現ですが、道で会った初対面の
人の手を舐めたりするのは、
自分の敵か味方かを判断するために
しているため。また、飼い主が愛犬を
叱った後に手を舐めてきたりするのは、
反省している証拠です。
愛犬が家の床や外の地面を舐める行動は、
動物の本能によるもので、匂いを嗅いで
食べ物を探し当てる行動からきています。
家の床を舐めている場合は、何か食べ物を
落としたところだったり、残り香に
誘われてきたのかもしれません。
本能なのでこの行動自体に
問題はないのですが、
ワックスがかかっていたり、
犬が食べてはいけない食べ物が
落ちていたりした場合、
危険なので注意が必要です。
自分や他の犬のおしっこを舐めるのは、
飼い主的には少し嫌な行動では
あるのですが、ミネラルなどの栄養分を
補給していると同時に、免疫がついて
病気になりにくくなるなどの利点も
あるといわれています。
犬が自分の手足や体の一部を舐めるのは
本来病気や怪我を治すための行動ですが、
病気や怪我をしていない場合は、
ストレスからきている可能性もあるので、
犬の生活環境の見直しなどが必要です。
犬の舐める行動というのは、
実はちゃんと理由があってのこと。
中には注意が必要な場合もあるので
気をつけてあげましょう。
文/大原絵理香(ペットゥモロー)