YOMIURI ONLINE 2016年05月24日 07時21分
神奈川県横須賀市日の出町の路上で
4月、犬の散歩をしていた
女性会社員(50)が土佐犬に
襲われて左手を数針縫うけがを
負っていたことが、捜査関係者への
取材で分かった。
横須賀署は、土佐犬に狂犬病の
予防接種を受けさせていなかった
などとして、週内にも、飼い主の
稲川会系暴力団組長(60歳代)と
犬を散歩させていた同組幹部
(50歳代)を
狂犬病予防法違反容疑で書類送検する。
捜査関係者によると、
組長らは狂犬病予防法で
義務づけられた飼い犬の市への
登録をせず、予防接種も
受けさせていなかった疑いが
持たれている。
組幹部が4月8日夕、
組長の指示で土佐犬を
散歩させていたところ、土佐犬が
女性の連れていたプードルにかみつき、
引き離そうとした女性自身も
手をかまれた。
女性のけがなどについては
示談が成立し、被害届は
提出されていない。
組長らは、
同署の任意の事情聴取に対し、
土佐犬が女性をかんだ経緯や
予防接種を
受けさせていなかったことについて
「間違いない」と認めているという。
この土佐犬は2014年10月、
同市平成町でミニチュアダックスフントを
襲ってかみ殺し、
15年10月にも同市三春町で
シバ犬にかみついて
大けがを負わせていたといい、
住民たちの間で
「付近には通学路もあり、子供が
襲われないか心配だが、
暴力団に注意するのは怖い」
との声が上がっていた。