「シート汚れる」と盲導犬乗車拒否 行政処分へ | トピックス

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2016年3月18日13時8分日刊スポーツ

盲導犬を連れた視覚障害者の
男性がタクシーに乗ろうとした際、
運転手が乗車拒否したとして、
北陸信越運輸局石川運輸支局が
道路運送法に基づき、
金沢市のタクシー会社を
行政処分することが18日、
分かった。

一部車両の使用を一定期間
禁止することなどを検討している。

 道路運送法では、
乗客や荷物が運転に支障を与える
場合など、やむを得ない事情が
あるとき以外の乗車拒否を禁じている。

 石川運輸支局によると、
3日午後、金沢市の交差点で
視覚障害者の男性が盲導犬を
連れてタクシーに乗ろうとした
ところ、男性運転手が
「シートが犬の毛で汚れる」と、
乗車を断った。

 男性から報告を受けた
運輸支局がタクシー会社や
運転手に聞き取り調査し
「正当な理由なく乗車を拒んだのは、
運送の引き受け義務違反に当たる」
と判断した。

 運転手は法律の規定は知っていたが
「以前盲導犬を乗せたときに
シートが汚れて他の客から
苦情を言われたので断ってしまった」
と説明しているという。

同支局は「各タクシー会社に
法令や補助犬の乗車について
確認と指導を徹底する」
としている。(共同)