クジラ死骸上でガッツポーズ 写真コン最優秀作品に批判 | トピックス

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2016年3月15日23時15分朝日新聞より

北海道立オホーツク流氷科学センター
(北海道紋別市)が主催した
写真コンテストで、クジラの死骸の上に
男性が立ち、ガッツポーズをしている
姿を撮影した作品が最優秀賞に選ばれた。

これに対し、「生命に対する侮辱だ」
などと批判が相次ぎ、同センターは
受賞の取り消しも含め対応を
検討している。

出品者が受賞辞退 主催者は陳謝

 問題となっているのは9日に
発表された第25回「オホーツクの四季」
写真コンテストで最優秀賞を受けた
作品「征服」。

北見市の男性が撮影し、
審査結果はセンターのホームページで
発表されたほか、北海道新聞にも掲載。

同センターによると、
「生命を侮辱している」などの批判や、
審査員の判断を疑問視する声などが
電話で寄せられたという。

また、ツイッター上でも
「自然と命を冒涜(ぼうとく)
しているようにしか見えない」
「なんか嫌な感じ」
「すばらしき『オホーツクの四季』
に呆(あき)れました」
などの批判が相次いだ。

 コンテストには北海道を中心に、
全国の62人から計118点の
応募があり、道写真協会の女性会員が
審査。

女性は「選評」の中で、
「海岸に流れてきた?クジラに乗って
ヤッタゼ!と言った得意のポーズの青年!
滅多に見られない作品作りに
成功されたと言ってよいでしょう」
とした。

 女性は朝日新聞の取材に
「クジラは生きていると思った。
その上に乗っかるなんて勇気がある
と思ったし、感動したので選んだ。
それが冒瀆と言われると
何と言っていいかわからない」
と話している。

 ログイン前の続き同センターによると、
一部職員からこの作品が選ばれたことに
異論が出されていたが、
「見る目を持った専門家が選んだので、
この作品にしかない何かが
あるのだろうと考えた」(担当者)という。

 同センターは今後、
審査員から選考理由などを詳しく
聞き取り、ホームページに掲載されて
いる受賞作品を削除したり、
賞を取り消したりする可能性が
あるという。

担当者は
「自然を大切にするセンターの
イメージに悪影響を与えかねない。
作品に対し、一部の職員から
『これはどうだろう』と意見が出ていたのに
審査員に何も聞かなかったのは
こちらの落ち度です」と話している。

 同センターは1991年に設立。

流氷に関する展示や、「流氷の妖精」
とも呼ばれる生物クリオネの
研究などにも取り組んでいる。
(関根和弘)




「オホーツクの四季」
写真コンテストで最優秀賞を
受けた作品「征服」
=北海道立オホーツク流氷科学センターのホームページより