【AFP=時事】
ロシア政府は9日、軍用目的で
イルカ5頭を購入する方針を
明らかにした。
ソ連時代に潜水艦や機雷の探知に
活用していた「軍用イルカ」を
復活させる試みだ。
プーチン大統領、クリミア沖で潜水艇ダイブ
ロシア政府の調達ウェブサイトに
掲載された資料によると、
ロシア軍はイルカの調達に関する
175万ルーブル(約280万円)の
契約の入札を開始した。
今年8月1日までに、ウクライナから
併合したクリミア(Crimea)半島の
港湾都市セバストポリ(Sevastopol)に
運ぶ計画だ。
購入を目指すのは3~5歳の雌2頭と
雄3頭で、歯が完全で体に傷が
ないことが条件とされる。
イルカは冷戦(Cold War)の最中に、
ソ連や米国が潜水艦などの探知のほか、
港湾や船舶近くの不審物や不審者の
発見のために用いた。
米海軍は現在も海洋ほ乳類を
活用しており、2003年には
米同時多発テロを受け実施された
「不朽の自由作戦
(Operation Enduring Freedom)」で、
アシカをバーレーンに派遣した。
【翻訳編集】 AFPBB News

キルギスの首都ビシケクで
公演を行うロシアの
モスクワ・イルカ水族館のイルカ
(2015年12月30日撮影、資料写真)。