シネマトゥデイ 2月19日(金)8時0分配信
俳優の加瀬亮と女優の戸田恵梨香が、
4月2日夜9時スタートの新ドラマ
「ドラマW この街の命に」(WOWOW)で、
大ヒットを記録した
『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇』
(2013)以来3年ぶりの共演を
果たすことが明らかになった。
動物愛護センターを舞台にした本作は、
さまざまな理由で捨てられた罪のない
動物たちの命を救おうとする
行政獣医たちの葛藤と再生を描き出す。
殺処分の現実に苦悩する行政獣医の
牧田洋(加瀬)や、精神安定剤が
手放せない同僚の
行政獣医・幡枝亜紀(戸田)、
「犬がしゃべる」と言いだし悪夢に
うなされる作業班の志賀悟(渋川清彦)など、
職員の誰もが心にふたをして処分を
続けていた。
そんな中、現状を改善しようとする
センターの新所長・高野綾子
(田中裕子)の姿を見た牧田たちは
動物たちの命を救おうと動き始める……。
ドラマW初主演となる加瀬は、
『SPEC』シリーズ以来となる
戸田との共演を
「SPECのときとは全く違う関係の
役でしたが、自分自身は戸惑いは
全くありませんでした。
戸田さんは、とても信頼している
役者さんで、いつでも刺激と安心を
撮影に与えてくれる人だと思います」
と振り返る。
対する戸田は
「殴り合いがないのが淋しかったです
(笑)髪の毛も伸びていますし、
スーツじゃないし、
表情も柔らかですし、なんだか妙に
恥ずかしかったのを覚えています」
と照れくさそう。
現場では二人のマネージャーが
「敬語で戸田と加瀬が話してること
自体もの凄い違和感だね」と
『SPEC』との違いを談笑する
一幕もあったという。
『独立少年合唱団』で
第50回ベルリン国際映画祭
アルフレード・バウアー賞に輝いた
緒方明監督&脚本の青木研次が
再びタッグを組み、殺処分という
社会問題に向き合った同作だが、
緒方監督は取材を進めるうちに
「これはとんでもなく難しい問題だ」
と感じたそう。
複雑な感情を心に秘めて生活を送る
人々の物語を描くにあたり
「単純な喜怒哀楽を演技で
表現することをさけ複雑な感情の
機微をそれぞれの俳優に要求しました」
と明かすと、
「すばらしい俳優たちはこの難しい
注文に見事に応えてくれました。
監督冥利に尽きます」と
その繊細な演技に太鼓判を押した。
さらに、動物たちを演出するに
あたって監督は
「とにかく犬に振り回されてみよう」
と決めたといい、スタッフ&キャストは
辛抱強く動物たちを待ち続けた。
そんな中、加瀬は
「戸田さん一人がズバ抜けて犬との
接し方に長けていることに
びっくりしました」と驚きを告白。
子供の頃から犬と生活してきたという
戸田の動物との疎通ぶりにも注目だ。
編集部・吉田唯)