
「シュシュ岡山店」でペットの販売をやめ、
殺処分を待つ犬の新たな飼い主を
探す事業を始めた沢木崇さん=岡山市
ペットショップ
「シュシュ岡山店」(岡山市)が
ペットの販売をやめ、保健所などで
保護され殺処分を待つ犬を引き取って
新たな飼い主を無償で探す事業を始めた。
殺処分を減らす、全国的にも珍しい
試みとして注目を集めている。
同店は犬や猫のほか、
フードや雑貨など飼育関連商品の販売、
ペットのトリミングを手掛け、
2006年に開店した。
しかし同店の運営会社社員で
事業責任者の沢木崇さん(40)が
「多くの動物が
毎日殺処分されているのに、
新たなペットを販売していてよいのか」
と考え、昨年4月から取り組みを始めた。
飼育コストは店の負担になるが、
事業への共感から店頭やオンラインでの
関連商品の売り上げが伸びている。
従業員が今まで以上に自分の仕事に
やりがいを感じるなど、
メリットの方が大きいという。
野良犬や捨て犬を保護している
岡山県動物愛護センターや、
岡山、倉敷両市の保健所にスタッフが
月に数回赴き、重い病気がないなどの
条件を満たした犬を引き取り、
店頭で展示して飼い主を探す。