ペットから子どもへ、キケンな病原菌○○とは? | トピックス

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2016.01.09


ペットを飼育するにあたり、
気になるのが病原菌。

人間に感染させないためにも、
ノミや寄生虫などへの対策が必要です。

とくに、小さい子どもは免疫力も
弱いため、育児中の家庭にとっては
無視できない問題です。

●寄生虫の感染で視力低下の可能性も

では、具体的には、
どのような感染リスクが
あるのでしょうか? 

国内でも飼育数が多い犬と猫に絞り、
にほんまつ動物病院の二本松院長に
聞きました。

「まず気をつけないといけないのは、
寄生虫の一種である『回虫』です。

回虫は母犬、母猫の胎盤や授乳を通じて、
子犬、子猫に感染してしまいます。

お腹のなかにいる回虫の成虫は
できますが、幼虫は皮膚や筋肉のなかに
潜んでおり、その状態の虫は
駆除できません。

人間に感染すると、
幼虫移行症により眼球に移動してきて
視力障害の原因になることも。

そのため、回虫の検査をしておき、
必要に応じて定期的に駆除をする
必要があります」
二本松院長、以下同)

回虫の卵は糞と一緒に排出され、
~3週間経つと感染力を持つように
なるそう。

ただ、定期的に薬を使っていれば、
感染は防止できます。

●過度な触れ合いは要注意

また、気をつけたいのは、
ペットに口を舐めさせることと、
爪で引っかかれてしまうこと。

「よくペットに自分の口を舐めさせて
いる人がいますが、あまり
よくないですね。
犬猫の口のなかには、
歯周病菌をはじめとするバイ菌が
潜んでいますので、
とくに小さいお子さんは、
口を舐めさせないように日頃から
注意しておくことが大切です。
また、『猫ひっかき病』というのも
あって、
病原菌がついた爪で引っかれたり、
噛まれたりすると、発熱したり、
リンパが腫れてしまうということが
あります。
ノミが病原菌の媒介をしますので、
定期的に駆除するように心がけましょう」

しっかり対処をしておけば、
感染のリスクを下げることができます。

病原菌の存在を踏まえたうえで、
過度な接し方をしないよう
子どもにはしっかり
言い聞かせた方が良さそうです。

(構成・文:末吉陽子/やじろべえ)

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