震災で壊れ行方不明だったこま犬、再び境内に 「震災の記憶伝えて」西宮神社 | トピックス

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2016.1.5 11:30産経ウエストより

西宮神社(兵庫県西宮市)で、
平成7年の阪神大震災で壊れた後、
行方が分からなくなっていた
1対の狛犬(こまいぬ)が発見され、
21年ぶりに据えられた。

震災直後、がれきとともに境内に
埋められていたとみられる。

同神社は
「震災の記憶を伝える存在に
なってもらいたい」としている。

 同神社によると、
狛犬は寛政2(1790)年、
酒の神などを祭る同神社境内の末社
「松尾神社」が造営された際、
地元の酒造家らが奉納した。

 松尾神社は震災で倒壊。

狛犬も台座から落下、壊れた。

西宮神社は安全確保のため、
倒壊した松尾神社のがれきを
境内の土の中に埋めた。そ

の際、狛犬も一緒に埋められたようだ。

 平成27年春、倉庫を建設するため
境内を掘り起こしたところ、狛犬を発見。

1対のうち片方は頭の大部分がなくなり、
もう片方は頭の一部と胴の下半分が
欠けていた。

西宮神社は「震災当時の様子を伝え、
しのぶ存在になってほしい」として
修復せず、27年末にそのままの姿で
本殿までの参道脇に設置した。

傍らには
「震災の記憶として後世に伝える」と
書かれた銘板も添えた。

 吉井良昭宮司(64)は
「20年以上経って出てきたのは
『震災を忘れないで』と
言いたかったのではないか。
震災を知らない若い世代を含め、
1人でも多くの人に見てもらえたら」
と話している。

 



阪神大震災で壊れ、
行方不明担っていたこま犬。
21年ぶりに境内に
えられた=兵庫県西宮市