奈良県五條市は5日、お年寄りや災害時に行方不明になった人たちをいち早く見つけるため、日本警察犬協会県支部と災害救助犬ボランティア団体「SAR―DOG CWC」と協定を結んだ。
同協会県支部には約100頭が登録され犯罪捜査などで活動。同団体は阪神大震災を機に設立され、34頭が登録されて東日本大震災などでも出動した。
この日は、吉野川河川敷で同協会と同団体の計14頭が参加して、行方不明者のにおいを追う訓練などを披露した。同支部幹事長で同団体代表の今西輝人さんは「人の6千倍の嗅覚(きゅうかく)のあるという犬と人が一致協力して人命救助に貢献したい」と話した。(菱山出)

行方不明者を捜す訓練をする
災害救助犬
=奈良県五條市吉野川河川敷