補助犬理解へカレンダー 「盲導犬、なでないで」、月ごとに豆知識 /神奈川県 | トピックス

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朝日新聞・朝日新聞デジタル|更新|2015/11/15


カレンダーを持つ安杖さんと、
右から介助犬のダンテ、
聴導犬のパール、
盲導犬のシャンテル
=神奈川県横浜市旭区

公益財団法人「日本補助犬協会」
(本部・横浜市旭区)が、
補助犬の愛らしいイラストを載せた
2016年版のチャリティーカレンダーを
作った。

東洋美術学校(東京都新宿区)の
学生たちがイラストを描き、
補助犬の豆知識も学べる。

1部千円で、売上金は補助犬の
育成に充てられる。

 協会は02年に設立され、
盲導犬と介助犬、
聴導犬の3種類の補助犬を
育成している。

昨年、学校側から授業の一環として
補助犬のカレンダーやポスター、
パンフレットを作り、公共施設などに
置いて補助犬への理解を深める
取り組みをしたいとの提案があり、
快諾。

学生たちが協会を取材に訪れ、
補助犬のイラストを載せた
15年版のカレンダーなどを作った。

 イラストは月ごとに添えられ、
補助犬が月見をしたり(9月)、
サンタクロースの格好をしたり
(12月)と、季節感と補助犬の
愛らしさがうまく表現されていた。

そこで、協会でもイラストを
使わせてもらい、チャリティー用の
カレンダーを作ろうという話になり、
今年10月、16年版が500部
完成した。

協会としてチャリティーグッズを
作って売るのは初めてという。

 カレンダーは卓上式で、
はがきと同サイズ。「介助犬は、
何かあった時に人を呼びに行ったり、
緊急呼び出し用のヒモを引くといった
こともできます」
「盲導犬は撫(な)でられたり
声をかけられると集中力が散漫に
なってしまいます。
可愛くても、かまわないように
しましょう」といった豆知識も
月ごとに載せた。

 協会広報担当の安杖直人さん(45)
によると、身体障害者補助犬法は、
交通機関や飲食店などが補助犬の同伴を拒
むことを原則禁じているが、
拒まれるケースが後を絶たないと
いう。

安杖さんは「カレンダーを
購入して使ってもらうことが
補助犬への理解と支援につながる。
ぜひ協力していただければ」と話した。

 カレンダーの購入は、
協会のウェブサイトなどで
申し込める。

問い合わせは協会事務局
(045・951・9221)へ。
(大西史晃)



「ほじょ犬カレンダー2016」。
補助犬に関する豆知識などが
書かれている