時事通信10月25日(日)2時32分配信
環境省は24日、
子犬をペットとして販売する
ブリーダーに対し
、親犬への過度な負担を避けるため、
年間の繁殖回数を制限する方向で
調整に入った。
商業目的で子犬が劣悪な環境で
育てられるのを防ぐとともに、
利益のため親犬に何度も子犬を
産ませる悪質業者の排除につなげる。
新たな規制を議論する有識者検討会を
年度内にも立ち上げる。
動物愛護法に基づいて新たに
設ける規制は、
ブリーダーやペットショップなどを
対象とする。
母体保護の観点から繁殖回数の他、
犬や猫1頭当たりの飼育ケージの
広さについても具体的な指標を
設ける考えだ。
ブリーダーやペットショップを
めぐっては、狭いケージでたくさんの
動物を飼育するなど悪質な業者が
後を絶たない。
現行は「動物が自然な姿勢で
立ち上がるなど十分な空間」
「職員数を踏まえ必要に応じ繁殖を制限」
といった規制にとどまり、
自治体から「数値基準を設けるなど、
より明確にした方が業者を指導しやすい」
と指摘されていた。
同省は検討会開催に併せ、
過去の悪質なケースや、
業者に指導する上での課題などに
ついて、自治体にヒアリング調査を行い
、業者の実態把握に乗り出す。