アライグマ、冷凍庫で殺処分 安楽死の備えなく 福岡 | トピックス

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朝日新聞デジタル9月4日(金)21時2分配信

環境省福岡事務所(福岡市)で
5月、野外で捕獲されたアライグマを
冷凍庫に入れて殺処分していたことが
わかった。

アライグマは特定外来生物として
駆除の対象だが、殺処分はできるだけ
苦痛を与えない方法が基本とされる。

同省九州地方環境事務所(熊本市)は
「適切ではなかった」として
再発防止策を検討している。

 九州地方環境事務所などによると、
福岡県内で5月、
子どものアライグマ1匹が一般市民に
捕獲され、福岡事務所の自然保護官に
引き渡された。

アライグマは衰弱しており、
事務所の冷凍庫に入れて凍死させた
という。

冷凍庫は、感染症が疑われる
死んだ野鳥を一時保管したり、
捕獲された特定外来生物の
カミツキガメなどの爬虫(はちゅう)類
を殺処分したりするため
備えていたものだった。

 九州事務所によると、自治体などが
捕獲したアライグマは殺処分されるのが
一般化している。

環境省は殺処分について、
動物愛護法に基づき
「できる限り苦痛を与えない」よう
求めており、麻酔薬や炭酸ガスによる
安楽死を想定している。

福岡事務所でアライグマを引き取るのは
今回が初めてで、備えがなかったため
冷凍庫を使ったという。