8月22日(土)13時52分読売新聞より
札幌市円山動物園で飼育していた
高齢のマレーグマが死んだ問題で、
市は21日、動物愛護法で定める動物の
健康と安全の保持に違反があったとして、
同法に基づいて管理体制の見直しなどを
求める改善勧告を動物園に行った。
行政指導としては重い勧告を動物園が
受けるのは極めて異例で、
市は関係した動物園職員を
月内にも処分する方針だ。
死んだ雌グマの「ウッチー」は推
定30歳以上で、5歳の雄と
同居訓練を行っていた際に争いになり、
折れていたあばら骨が内臓損傷を
引き起こしたとされる。
調査を担当した市動物管理センターは、
ウッチーが死んだ原因について、
動物園が
〈1〉同居訓練を安全に行うために
必要な飼育員や獣医師を配置して
いなかった
〈2〉争いが発生した場合の
中止基準を設けていなかった――
などと指摘した。