中国・四川省巴中市巴州区清江村で、
現地政府が行っているイヌの殺処分が
物議を醸している。
四川日報(電子版)が伝えた。
先日、同村役場からのイヌの殺処分に
関する通知があったとネットに
書き込みがあり、通知書には
「野犬、猛犬、大型犬、ワクチン未接種犬」
などを対象に、殺処分を行うと
記載されており、処分費用は飼い主が
負担するよう求めている。
書き込みには当局がイヌを
処分している場面がうつされた写真も
掲載され、「残酷すぎる」と
批判の的になっている。
これに対し現地政府は、
「今年に入り、すでにイヌにかまれる
事件が多発している。
清江では狂犬病の予防を
強化する目的で、住民に危険を及ぼす
イヌの処分を行っている。
この活動は毎年行っており、
今年は7月の活動開始以来すでに32匹の
イヌを処分した」と25日に説明。
さらに費用に関しては、
「処分に抵抗しワクチン接種に
協力しなかった場合、
費用は飼い主が負担する」と
している。
この件について中国のネットでは
さまざまな意見が聞かれている。
「イヌの命も一つの生命に変わりはない。
残酷で乱暴だ」
「こんな愚かな活動は即刻中止しろ!」
「イヌは人類の友ではなかったのか?」
と反対する意見が聞かれる一方で、
「残酷と認識できているなら、
法律に基づいたイヌの飼い方をすべきだ」
「イヌにかまれる事件が多発している。
人口が密集する場所で大型犬や
猛犬を飼うこと自体間違っている。
動物愛護を訴える者はイヌが人間に
与える脅威を全く考慮していない」と
処分に肯定的な声も聞かれた。
このほか、
「処分されるイヌはかわいそうだが、
飼い主の落ち度でイヌにかまれる人は
もっとかわいそうだ。
一時の楽しみのためにイヌを
飼うべきではない。
ブームが過ぎたら野犬が増えるだけだ」
と飼い主に対する批判的な
コメントも寄せられた。
(翻訳・編集/内山)

8参考写真)