愛犬が人を噛んでしまった!絶対すぐにやらなきゃいけないコト | トピックス

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身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。



飼い犬の咬傷事故はここ数年、
件数が減っていません。

どんな犬も、起こす可能性があるのです。

愛犬がもし人を咬んでしまったとき、
飼い主としてするべきこととは。

場合によっては訴えられることも
あるこの事故、真剣に考えましょう。

4198件。

これは、環境省が発表した
平成24年度の犬の咬傷事故件数です。

これは、単純計算にして毎日10件ほどの
事故が日本のどこかで発生している
ということ。

しかもそのほとんどは、
飼い主のある飼い犬によるものだと
いいます。

問題は、ここ数年、
事故件数が減っていないと
いうことです。

★愛犬が人を噛んでしまったら



愛犬が人を噛む…。

そんな場面を目の当たりにすれば、
飼い主であれば多少なりとも気が
動転してしまうもの。

その時、適切な行動が出来るよう、
やらなければいけないことを
予めチェックしておきましょう。

基本的な流れ

①謝罪と共にまずは病院へ

飼い犬が被害者の方に失礼を働いたことを
きちんと謝罪します。

これは気が動転して忘れがちですが、
なるべく被害者の方の心情に
寄り添いましょう。

同時に犬をその場から隔離し、
再発のないよう努めます。

そして、被害者の方を伴ってすぐに病院へ。

断られた場合も、
感染症の危険があることを伝え、
なるべく病院に行ってもらいましょう。

怪我の程度にもよりますが、皮膚科、
外科を標榜する病院で、総合病院が
好ましいです。

怪我がひどい場合は救急外来、
血が吹き出して止まらないようなら
救急車を呼んでください。


発生する交通費は飼い主側が
支払います。

②飼い主が立ち会い、被害者の方の
治療を行う

被害者の方に不信感を抱かれないよう、
会計まで病院に居ます。

治療費は飼い主の負担になりますから、
そのつもりで。

このとき、診断書をもらっておくと
後々のトラブルを回避出来ます。

診察した医師の名前も聞いておくと
良いでしょう。

治療費の水増しを防ぐためにも、
医師立ち会い、飼い主の同席は
大切です。

③保健所への届け出

飼い主は、事故発生後24時間以内に
最寄りの保健所に「飼い犬の咬傷届」
という届け出をする義務があります。

届け出=殺処分というわけではないので、
必ず届け出をしてください。

また、保健所には被害者の方にも
届け出をしてもらう必要があるため、
協力が必要となります。

④獣医師に診せる

人を噛んだ犬は48時間以内に獣医師に
診せる必要があります。

このとき、狂犬病でないという
証明診断書を貰い、保健所に提出します。

なお、これを怠ると5万円以下の
罰金が課せられてしまいますので注意を。

⑤被害者の方との話し合い

多くの事故は、飼い主と被害者の間で
示談が成立しています。

この時、賠償金に上乗せしてお見舞い金を
支払うケースが多いようです。

しかしその金額は一般的にかなり
懐痛いもの。

このようなときのためにも、
個人賠償責任保険に入っておくことを
おすすめします。

同行出来ない場合

被害者の方の怪我がひどい場合は
人として病院への同行が望ましいですが、
どうしても同行が難しい場合、
きちんとした謝罪をした後、被害者の方に
、病院に必ず行ってもらうこと、
病院から出される明細、診断書を
医師から出してもらうよう
お願いします。

交通費なども後で支払いましょう。

以降、通院の際はなるべく同行し、
余計なトラブルのないよう努めます。

咬みつかない子に




飼い犬の咬傷事故は、たいてい
お金での解決が求められます。

中には、誠意を見せて欲しいと言われ、
高額なお見舞い金を請求されるケースも。

事故以降、被害者側からなんの音沙汰も
なかったのに、とつぜん簡易裁判所から
支払い請求が来た…ということも
あります。

解決までには時間もお金も手間もかかり、
さらに飼い主側が圧倒的に不利なのは
言うまでもありません。

そうならないためにも、
外では目を離さず、飼い犬には
「人を咬みついたらいけない」と
きちんと教えることが大切。

ただ、咬み癖のある犬をしつけることは、
思っている以上に難しいこと。

飼い主の手に負えない場合は無理をせず、
プロに頼ってみてください。

警察犬訓練所など、咬み癖を矯正
してくれるところがありますよ。

飼い犬の咬みつきは、飼い主として、
真剣に向き合わなければなりません。