犬猫殺処分 10年で最小 適正飼育意識高まる/青森県14年度 | トピックス

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デーリー東北新聞社 7月27日(月)12時6分配信

青森県動物愛護センター(青森市)で
2014年度に殺処分された犬と猫は、
いずれも過去10年間で最も
少なかったことが、同センターの
26日までのまとめで分かった。



近年、飼い主のいない放浪犬の
捕獲数が減少しているほか、
飼い主が飼育できずに同センターに
持ち込まれる犬猫の引き取り数も
減っており、同センターの担当者は
「社会全体で適正に動物を飼育する
意識が浸透している」との見方を
示している。

 同センターには、捕獲された迷い犬、
育てられなくなり持ち込まれた犬猫、
けがや病気をした犬猫が収容される。

飼い主や新たな引き取り手が
見つからない場合には殺処分される。

 14年度の状況を見ると、
犬で捕獲されたのは402匹、
引き取りが318匹、負傷収容が30匹。

統計が残る06年度から減少傾向で、
06年度と比べ、捕獲は3分の1、
引き取りは2分の1以下となった。

このうち、231匹が飼い主に返還され、
譲渡されたのは159匹、処分は362匹。

処分数は前年度比で68匹減り、
過去10年間で最も多かった04年度
(1808匹)の5分の1だった。

 また、猫は引き取り1102匹、
負傷収容168匹。このうち返還が17匹、
譲渡が62匹で、殺処分は
前年度比412匹減の1193匹だった。

過去10年間で見ると、
11年度の2621匹をピークに減少が
続いている。

 一方で課題も。引き取りの
主な理由の一つに飼い主の死亡や
入院があり、担当者は
「自分の年齢と動物の寿命を考え、
亡くなった後も、面倒を見る人を
見つけてほしい」と指摘する。

 センターは、飼い主の元に
戻しやすいよう、犬に鑑札や、
猫に迷子札を付けるよう
呼び掛けている。
また、猫の引き取りの約7割は
子猫であることから、避妊や去勢、
室内飼育を徹底するよう周知を
図る考えだ。

デーリー東北新聞社