名古屋市守山区で飼い犬のドーベルマンに
かみつかれた4人が軽傷を負った問題で、
ドーベルマンを捕獲した同市
動物愛護センターの鳴海大助係長は
「駆け付けた時、犬は飼い主宅前の
道路を歩き回っており、ほえたり威嚇したり
する様子はなかった」という。
近所に住む女性は「男性の叫び声が
聞こえて外に出たら、ドーベルマンが
道路を走っていて怖かった」と語った。
また、近所の40歳代男性は「犬が門を
越えて逃げ出さないか、普段から不安に
思っていた」と話した。
市によると、ドーベルマンは
狂犬病予防法上の登録はしていたが、
年1回義務づけられている狂犬病の
予防接種をしていたかどうかは不明で、
予防接種を済ませたことを示す鑑札は
付いていなかったという。
市は放し飼いなどを禁じる市動物愛護条例
などに基づいて男性を指導する方針で
、再発防止の措置が確認できるまで犬を
預かる。
県と名古屋市によると、犬が人に
かみつく事故は県内で
年間200~300件以上あるという。
同センターは「大型犬の事故は影響が
大きく、飼い主は絶対に逃がさないという
覚悟で飼ってほしい」としている。