産経新聞 4月21日(火)21時7分配信
ペットショップ「パピオン熱帯魚」の店内。
昨年度の立ち入り調査時は
猫が小さなかごに入れられていた
=東京都昭島市(東京都提供)(写真:産経新聞)
鳥かごに猫を入れ、フンを放置するなど、
劣悪な環境でペット販売を続けたとして、
東京都は21日、動物愛護法に基づき、
昭島市緑町のペットショップ「パピオン熱帯魚」
(望月悦暢社長)に業務停止命令を出した。
今後1カ月間、犬猫などの販売が禁じられる。
都がペットショップに業務停止命令を出すのは初めて。
都によると、昨年5月以降、
「鳥かごに猫が入っていてかわいそう」「不潔で悪臭が
する」など都に約100件の苦情が相次ぎ、
昨年度は立ち入り調査を計34回
行うなどして、改善を求めたが従わなかった。
昨年6月の調査では、柴犬やチワワ、
ペルシャなど犬猫約60匹、インコや
ニワトリなどの鳥210羽などが狭い店内に
押し込められ、身動きの取れない状況にあった。
また、糞尿は放置され、店内にはハエなどが
飛び交っていたという。
同店には望月社長の妻とアルバイト2人の
計3人しか従業員がおらず、ペットが売れないまま、
仕入れを行うために動物の数が増え、
飼育が行き届かない状況に陥ったとみられる。
望月社長は改善しなかった理由について
、都に「自分なりに一生懸命やっている」と
説明したという。