2015年04月16日 毎日新聞より
◇県動物保護センター14年度
猫は初、犬は2年連続
神奈川県は16日、飼い主に捨てられる
などして県動物保護センター(平塚市土屋)
に収容された猫や犬の2014年度の
殺処分が共にゼロになったと発表した。
猫は初めてで、犬は2年連続
。県は「新たな飼い主を探す取り組みの
成果だが、収容される動物を減らすのが
根本的な殺処分対策。
飼い主に最後まで育ててほしい」と
呼び掛ける。
県によると、13年度にはセンターが
収容した猫634匹のうち、398匹が
殺処分された。
14年度は595匹を収容、野良猫が
産んだ子猫が相当数に上るとみられる。
殺処分ゼロは、収容された動物を引き取り、
新たな飼い主を探す登録ボランティアの
活動によるところが大きい。
ただ、数時間おきの哺乳などが必要な
子猫を引き取れる団体・個人は限られている。
県は飼い主のいない子猫を減らすため、
飼い猫に避妊・去勢手術をして家の中で
飼うように呼び掛けている。
一方、犬は14年度に収容された
508匹のうち、飼い主からの持ち込みが
88匹、迷子犬が420匹だった。
統計は3政令市(横浜、川崎、相模原)と
横須賀市、藤沢市を除く県全域の実績。
県内には同様のセンターが他に3カ所あり、
うち川崎市動物愛護センターでは、
犬の14年度の殺処分が2年連続で
ゼロだった。
県はボランティアから猫や成犬を引き取り、
最後まで飼ってもらえる人を募集している。
問い合わせは県センター(0463・58・3411)。
【高木香奈】