3月2日(月)京都新聞 より
ペットをめぐるトラブルが地域社会の課題となる中、
滋賀県守山市が昨年度から始めた「ペットマナーア
ップサポーター」の活動が注目されている。
住民がサポーターとなり、地域で散歩や飼い方など
のマナー向上に励む。全国的にもあまり例のない
取り組みだ。
市がサポーターを公募し、講習会の受講を経て登録。
活動は自治会単位で、巡回パトロールで犬のふんの
放置に目を光らせたり、マナーアップのための教室を
開いたりと、市内70自治会の7割以上がさまざまな
取り組みをしている。
ペットに関する苦情が後を絶たず、「行政主導では
限界があった」と市が独自に仕組みを考案した。
福島県いわき市にも同様の制度があるが、守山は
地域の実情に応じた多様な活動を展開しているのが
特徴。
ふんの放置が減るなど効果も出ており、県や近隣市も
関心を示している。
特に熱心に取り組むネオ・ベラヴィータ自治会(同市木
浜町)では、全世帯対象にアンケートも行い、飼育の
有無や動物の種類などの把握に努めた。
山岡龍二自治会長は「活動を続けてきて、どこの家で
犬を飼っているかも互いに分かってきた。
取り締まるのではなく、ペットを通して住民のきずな
づくりができれば」と話す。