テレビのモーニングショーやワイドショーなんかを観ていると、ほぼ必ず大型パネルが登場する。
パネルにはその日の情報についての説明文や解説者のコメント、写真などがたくさんプリントされている。
ああいうのを見るたび、「これを作るのは大変だったろうな」といつも思う。
限られた時間で大型パネルぎっしりに情報を打ち込み写真を載せてレイアウトするのは思う以上に手間がかかる。
たぶんIllustratorとPhotoshop(デザイナー専用のデザイン・画像加工用ソフト)などで作っているのだろう。
私も45歳くらいまでは仕事でIllustratorとPhotoshopを使ってコピーを打ったりレイアウトしたりデザインしたりしていたから、その大変さがわかる。
間違えずに文章を打たなくてはならないし、文字の大きさやフォントを統一しなければならないし、行間や字間を調節しなければならないし、写真を加工しなければならないし、とにかく大変である。
あとはテロップ。
テロップを打つ人も大変だと思う。
ただ、テレビでテロップを打つ人は文字組の原則を知らないようで、「?」や「!」の後に一字開けないで打っている。
あれは残念だ。
また、「思ったとおり」を思ったとうり」などと打っている。
これも残念。
テロップやパネルを裏方さんたちには文章の基本的な知識が必要だから、各局はその訓練も課すべきだ。
大変といえば、CG、特に動画のCGを作る人たちも大変だと思う。
CGは今の映画やドラマでは当たり前になっているが、その製作にかかる苦労はIllustratorとPhotoshopとは比較にならないものだと思う。
専用のソフトを使うといっても、レベルの高いCGを作るには大変な苦労があるに違いない。
慣れている人や才能のある人は難なくこなすかもしれないが、それでも例えば映画一本を丸々CGで作るなんてことになったら寝る間もなく働かねばならなくなるだろう。
今年のアメリカ・アカデミー賞視覚効果賞で『ゴジラ-1.0』が受賞した。
ハリウッドとは比較にならない低予算で視覚効果賞を受賞したのは素晴らしい。
同じく同アカデミー賞では宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞を受賞した。
アニメーションも手間のかかる作業の連続である。
監督もアニメーターたちも徹夜の連続で作品を作っている。
そういう目でテレビや映画を観ると、裏で苦労している人たちのことが想われてならない。
まあ、近い将来、そうした仕事はAIがやるようになるだろうけど。
【ダイエット記録】0.4キロ減った。あと-7.0キロだ。