私は1996年から『Zensoku Web』という喘息専門のホームページを運営している(『Zensoku Web』をブラウザで開くと文字化けする場合があるが、そのときは「表示」の「テキストエンコーディングを修復」を選択するとちゃんと表示される)。
ホームページを立ち上げてから数年経ったころ、毎日下痢に悩まされるようなり、そのことを『Zensoku Web』に書いた。
すると医療関係の女性からメールがあり、「そんなに下痢がひどいなら脱水状態になっているかも。すぐOS-1を飲むべきです」と書いてあった。
「OS-1? 何ですかそれ?」と私が返信すると、『Zensoku Web』という医療関係のホームページを運営しているのにそんなことも知らないのかという呆れた様子で、「OS-1を知らないなんて勉強不足です!」と強い口調を感じさせる返信が来た。
私は一介の喘息患者であって医療関係者ではない。
喘息とその治療についてはそこらの医者や看護師たちより詳しいと自負していたが、下痢のこととなると素人同然である。
「OS-1」についてネット検索してみたが、目ぼしい情報は得られなかった。
それ以来、私は「OS-1」という名前が頭から離れなくなった。
今でこそテレビCMで「OS-1」のことが普及しているが、当時は「OS-1」を知っているのは医療関係者に限られていたのだ。
それからまた数年後、薬局で薬をもらうべく座っていたとき、ガラスでできた小さな簡易冷蔵庫の中に「OS-1」と印刷されている小さなペットボトルを発見した。
「これか!」と私は食い入るようにそのボトルに貼られている説明書を読んだ。
点滴に使うような薬剤の溶液を飲料にしたもののようだとわかった。
ポカリスウェットに似た経口補水液の医療用のものなのだろう。
「それであの女性は私にOS-1を勧めたんだ」と合点がいった。
それにしてもまったくの素人に「OS-1も知らないなんて勉強不足」と書いてきたあの女性の傲慢さに腹が立った。
自分たちにとっては日常的に使う飲料だったのだろうが、それが一般に普及していなかった時代に「OS-1」を知らないというだけで私を見下したその無神経さを思い出してガッカリもした。
それはともかく、しかし「OS-1」は高くて、しかも味はまずいそうだ。
今はアップル味というものも出ているそうだが、果たしてうまいのかどうか。
下痢などをして脱水状態になったら「OS-1」でなくてポカリスウェットなどを飲んだほうがいいと思う。
そのほうが断然安いし、うまいと思う。
【ダイエット記録】「0.5キロ減った。あと-4.7キロだ」のまま。