家庭を発電所に:快適になっていい起立性調節障害 | しなやか自律神経へ コロナ後遺症・感染症後ME/CFS

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2021年6月、当時高1息子が感染症後CFS発症→現在リカバリー中。
第28回精神保健福祉士国家試験受験のため通信制で学習中。

2024年1月に当ブログの記事を訂正し再更新しました。

以下は当時の記録としてご参考までにお読みください。

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先日ご紹介した書籍『不登校外来』。

 

 

いろんな情報が得られる本ですが、読み終わった時に全体像として頭に残ったのは・・・

不登校に陥る病態の原因には多因子が絡まるが「不安と緊張」が根本にあるということ。

起立性調節障害の子は皆、ガチガチに緊張して首と背中が固いと有名ですしね、身体が機能しなくなり登校不能となれば、その不安はいかばかりか。

 

「安心とリラックス」こそ治療環境には必要なのですね。

そのためにも、まずは保護者サイドが必要な知識を得て保護者自身が「安心とリラックス」できたらいいんだろうなと思います。

逆にそうじゃないと、子どもたちは家庭で「安心とリラックス」しにくいのではないか・・・。

 

親も子も、ひいては全ての人々が「安心とリラックス」の中で多くの病は癒やされていくのでしょう・・・おそらく誰もが「そりゃそーだろーね」と思いますよね。

 

私は、不安と緊張でいる方が頑張れる気がしちゃって、偏って生きてきちゃったわぁ。

息子が発症し、いつ治るか知れない重たい病態を前にし、更に「不安と緊張」が増しました。

 

いくら、親がゆったりとした方がいいと言われても「せめて、これで治るっていう治療法があればリラックスできるのよぉ〜」とイライラしていました。 

 

この病態って、出口の見えないトンネルに放置されるので、そこでいきなり「不安と緊張が続いて発症した」とか言われたってねぇ、トンネルそのものが不安だし!

 

でも、、、

 

不安と緊張のトンネルの中でも、その闇に目が慣れたら、結構色々と見えてきた気がします。

 

大前提として大事なのが、この病態に陥った『子どもの心の声を聴く』ことかも。

自律神経失調界隈は、生き方を変えるための病態の可能性が高いから。

 

自己肯定感=自己有力感。

回復には必須に思えます。

 

親が子どもの中に入って生きていたら、この機会にお邪魔しましたーって出ていこう。

子どもの中に子どもだけを満たす。自分で自分を生きられるようにするの。

自分の問題を自分で引き受けてもらう。そして親は子を応援する側にまわる。

親も親で自分の不安を自分で抱きとめなきゃ。

子どもへのアクションで自分の不安を払拭しようとするのはイカンね・・・はい私のことー。

 

本人には、少し長くかかる病態であることを説明してあげたいね。

私がもし、この病態になったら親に言われたい・対応されたい姿勢って、何だろうと思って考えてみました。

 

「体質も原因みたいだから、完全な回復までに何年かかかるかもしれないみたいだけど、自分に合った靴を探す感じでゆっくり進むと良くなりそうよ。

君の未来に大きな宝になると思うよ。

治療については、お父さんお母さんで色々と調べて君の考えを聞くから、合いそうなのを選んでね。嫌だったら、嫌だって言ってね。」

 

って言われたら私は嬉しいかも〜〜。

「すぐ治らなくても大丈夫」

「安心して生き方を模索する時間がある」

「親に協力してもらって、自分の力で治っていける」

 

って思えたら、最高じゃないかな。

 

自分が元気になれるまで、家族は一緒に楽しく過ごしてくれるとわかれば、「不安と緊張」がほぐれそう・・・

 

家庭が発電所みたいな感じになれたらいいね。

何しろこの病態はバッテリー故障してるから。

 

少し前に知った、こちらの「小児科医Pの発達外来診断室」というブログ、すごくいいです〜〜。

カテゴリーは「起立性調節障害」「HSP」「発達障害」「親子関係」など。

発達外来の小児科医による貴重な情報満載で、軽快な筆致でサラサラ読めて、ハートにグッとくる・・・もう共感しまくり。

生身の医師が、人間への興味と愛情を持って日々を豊かに過ごされているのが伝わります。

 

こちらの記事「親子は響き合う」なんて感動です。

子も親も、一緒に良きように変わっていける。

「変わるなら親から」「そこは年長者から」って表現が刺さるぅ〜〜☆

子どもの味方なんだよね、P先生。でもその通りだと思うよ。

親として読むと耳が痛いけど、同時に子どもの自分が呼び起こされて泣けるの。

心が柔らかくなりながら、しなやかな勇気をもらえる。

 

そして、複数の記事で「まずは家庭を快適に」と強調されている。

やっぱりね〜〜〜!

 

親は安心して家を快適しちゃっていい。

まず自分が快適に幸せになっちゃっていい。

その方が子どもは早く回復すると感じます。