発症の原因について③(多面的要因の絡み方) | しなやか自律神経へ コロナ後遺症・感染症後ME/CFS

しなやか自律神経へ コロナ後遺症・感染症後ME/CFS

2021年6月、当時高1息子が感染症後CFS発症→現在リカバリー中。
第28回精神保健福祉士国家試験受験のため通信制で学習中。

2024年1月に当ブログの記事を訂正し再更新しました。

以下は当時の記録としてご参考までにお読みください。

-----------------------------------------------------------------

2021年6月に起立性調節障害(重症)で倒れ込んだ当時高1息子。

 

こう捉えると、色々と対策が思い浮かぶのです。

 

遺伝的素因 → 行き過ぎを自覚できるように

交感神経亢進しすぎ → そうなった時の体感に気付けるように

アレルギー体質 → 抗炎症を意識した食生活へ全面変更

 

「起立性調節障害」と診断された人の8~9割方は「小児慢性疲労症候群」だろうと三池医師は述べているそうです。

 

幼少期から発症する睡眠障害の子は何かしらの脳機能の方とか発達障害の側面が強いかもしれませんし、月経前後に発症する女子は貧血性の側面が強いかもしれません。

 

また、「スポーツ界の慢性疲労症候群」と言われている「オーバートレーニング症候群」による自律神経の破綻という人もいるようです。

 

症状は起立性調節障害の重症者(体位性頻脈症候群)とそっくりです。
中高生のハードな部活も危険要素であることを情報として見つけましたが,広く周知されていないようです。
参考になったオーバートレーニング症候群の記事

参考になったオーバートレーニング症候群の記事

参考になったオーバートレーニング症候群の記事

参考になったオーバートレーニング症候群の記事

 

原因はちょっとずつ違ったテイストを持っていて、有効な治療手段もちょっとずつ異なってくるのだろうと思います。

 

ただ、大きな視点から捉えた場合、このジャンルの病態は・・・

 

他の病気(脳腫瘍や心臓病等)は排除し、血液検査や脳検査に特段の異常所見がない場合に診断される「自律神経失調」系のジャンルは、謎めいているけれど、実はシンプルな「草が枯れちゃった(根は残っているけど)」って様子であり、時間かかるけど、まともな土(栄養)と光(睡眠)、そして水(人間との関わり)の中で、ゆっくり再生していくものなのかもしれないなぁ・・・と。

 

「この病気は寛解しても、一生の傾向として引きずる人も多い」というのも、植物に例えると私には分かりやすい。

人によっては、再生したとしても、ひょろひょろの草になっちゃうかもしれないのが、キツイところ。

同じ土壌の中だと、厳しいのかもしれないよね。光と水で何とか再生できても、何しろ栄養が不十分・・・とかね。

だから転地療法ってキーワードにも繋がるんだろうな。

 

一方で、そんな気配もないくらい完治する人もいるみたいだけど、それもあり得ますよね。

枯れたと思った植物を庭に植えて放っておいたら、知らないうちにメキメキ成長して逞しい木になってビックリ!ってことも、植物を育てたことのある人なら誰もが経験したことではないでしょうか。

 

そんなこんなで、ダラダラと長い描写になりましたが。

 

息子の発症の直接の契機は、睡眠時間を削った猛勉強からの、自律神経破綻でした。

睡眠負債は確実にあったことでしょう。

食生活を振り返ると質的栄養失調(炭水化物に偏った食生活)でした。

持ち前のアレルギー体質が、自己免疫疾患としての全身炎症に繋がったことでしょう。

ストイックに神経を張りつめ頑張り過ぎ、没頭する気質、感覚過敏(のちに判明するアスペルガー症候群)も影響していることでしょう。

 

いくつもの原因が重なって、結果としてピタッと自律神経破綻へ導かれたんじゃないかと感じています。

 

これらの絡み合った原因から、いくつもの対策が考えられてきます。

息子の病状の経過を見守りながら、息子がいずれ自分を制御する術を得て、しなやかに生きていけることを願うばかりです。

 

親としては、様々な有益な情報を得て、息子に有効な知恵をバトンタッチしていきたいです。

同時に、同じような病状に苦しむ皆さんと情報を共有し、この手の傾向を持つ人々の将来への治療に活かされていくことを願い、ブログを書いていきたいと思っています。

 

一連の「経緯と対処」「発症の原因」シリーズの後は、日々の暮らしの中で自律神経回復への取り組みについて学び、得たものを書いていきます。

植物の育ちを眺めるように、1日1日を大事に、けれど深刻になり過ぎずに。

 

しなやかに生き生きと、これからの人生を楽しんでいけるよう、自分自身の偏りを修正するつもりでやっていきたいと思います。