発症の原因について④(アスペルガー症候群(ASD)) | しなやか自律神経へ コロナ後遺症・感染症後ME/CFS

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2021年6月、当時高1息子が感染症後CFS発症→現在リカバリー中。
第28回精神保健福祉士国家試験受験のため通信制で学習中。

以前の記事で、息子が自閉スペクトラム症のアスペルガー症候群(ASD)であると診断されていた件について書きましたが、そのことについて書きます。

 

小児慢性疲労症候群、起立性調節障害、睡眠障害といったジャンルの病態と、自閉スペクトラム症圏内は相関がある・・・と、私は理解するようになりました。

 

知識を得るにつれ、持って生まれた「脳の使い方の傾向」によって、これらの病態を発症しやすい素因があるっぽいのだな、と気づきました。

(※後に、さらに自閉圏特有の腸内環境についても知り、色々が繋がりました)

 

息子本人はアスペルガー症候群と診断されたことについては、本人を含めて、夫自身も私自身も、思い当たる点がアリアリで納得しました。

 

息子の場合は、この病態(起立性調節障害・睡眠障害・小児慢性疲労症候群・自律神経失調症の界隈)と共に生きていくにあたり、自閉スペクトラム症の範疇に分類されるアスペルガー症候群であることの自己理解が、再発防止のためにも今後は必要になってくるなと感じたので、必要な人と情報シェアできたらいいなと思い、記事にします。

 

2021年6月に当時高1の息子は起立性調節障害(重症)を発症と診断されました。

その時の小児科医が、都内循環器内科医師宛に書いた紹介状の中で「知的には優れているが自閉スペクトラム症のいわゆるアスペルガー症候群である」と明記されていたことを知り、問診の中でそう診断されていたことに気付きました。

 

診察中に先生は笑顔でサラッと「君アスペだね、アハハ僕もなんだけどね!医者とか学者はアスペってこと多いから~。タモリなんかもアスペかな!」なんて、雑談のようにおっしゃっていたんです。

そんなノリだったので「診断されたってほどじゃないよね。アスペ傾向って意味だろうな」程度に把握していました。

 

乳幼児の頃から発達に気になることはなく、学業優秀で社交性あり、集団行動に問題なく、友だちもいるので「発達障害」だと思うことはありませんでした。

 

が、紹介状に書かれていたことで、本人は「やっぱねー!やったぁスッキリした~」となぜか大喜び。

夫は「まじか」と一気に調べはじめ、数日後に顔面蒼白で「やばい俺もアスペやーん」(明るい関西人です)と50代にして新発見、新たな人生(?)が始まったようです。

 

私も「私もその気がある?」と思いつつありますが、女性は発現の仕方が男性とは相当異なるようなので、ちょっとよく分かりません。おそらくASD診断されないと思われます・・・ただ、別記事にしますが、自分の特徴をASDとして捉えた場合、いくつか非常に役に立ったことがありました。

 

一定以上の知能がある場合は、状況に合わせて経験を活かし、アスペ傾向を補えるので、発達検査にはひっかからないでしょうし、加えて家庭環境・学校環境に恵まれていたら特段の困り感もなかったのでしょう。息子がASDだと思うことなくここまで来ました。

 

息子本人は中3の頃、ネットを調べるうちに「僕、アスペだわ~。最近ほんと学校が辛いと思ってたけど、アスペだからだわ」と言ってたのですが、私は真に受けていませんでした。

「最近はちょっと変わっている人のことをすぐアスペアスペって言うようになったんじゃない?」などと思っていたのです。

 

が、認識新たになりました。

 

自閉スペクトラム症のアスペルガー症候群(ASD)であることによって、脳の使い方が「過覚醒」「過集中」になりやすく、「感覚過敏」ゆえに脳疲労を起こしやすい、ということが学びになりました。

適当に済ませるとか、器用に手を抜くとか、疲れたら休むということが、夢中になってしまって出来にくい脳傾向なんですね~。

息子の発症の直接の原因は「睡眠時間を削った猛勉強」でしたが、そうなってしまいやすい脳傾向にあったのだなと分かります。

 

これを自覚し、自己コントロールしていくことが必要になるなと思いました。

 

息子は自分がASDだと知り、この傾向を自覚するようになりました。

 

最近、息子が読んだ漫画「バガボンド」で、主人公の宮本武蔵が「力が入りすぎていて強くなれない」みたいな描写があったようで、

 

「僕もコレなんだよね。目指す理想に至るために、100必要なら100以上の力を出してやるべきだ、と思って張り詰めていた。

けど、それをやると脳はオーバーヒートを起こしてダウンするんだ。

力みすぎて力が発揮できない武蔵の様子がすごく理解できる。」

 

のように表現しました。

 

本当にその通りだなぁと思いました。

 

生まれ持った特質ゆえに、工夫していくべき課題なんだなぁ。

じっくり味わい、学び、活かしていきたいです。

 

↓この著者のASDの状態が、夫とそっくりです。

息子も社会適合できればこうなるのだろうと思います。