源氏イラスト訳【若紫376】童女 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫376】童女

対に、童女召しにつかはす。「小さき限り、ことさらに参れ」とありければ、いとをかしげにて、四人参りたり。

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日々の古文速読トレーニングにお役立てください。

おねがい

 

 

【源氏物語イラスト訳】

 

童女召しつかはす

訳)東の対の屋童女お呼び人をやる

 

 

小さき限りことさらに参れありけれ

訳)小さい子たちだけ特に着飾って参れあっので

 

 

いとをかしげに、四人参りたり

訳)とてもかわいらしい格好し、四人が参上し

 

 

【古文】

童女召しつかはす。「小さき限りことさらに参れありけれいとをかしげに、四人参りたり

 

【訳】

東の対の屋童女お呼び人をやる。「小さい子たちだけ特に着飾って参れあっのでとてもかわいらしい格好し、四人が参上し

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【対(たい)】…対の屋。ここでは、東の対の屋をさす

■【に】…場所の格助詞

■【童女(わらはめ)】…童女。女の召使い

■【召し】…サ行四段動詞「召す」連用形

※【召(め)す】…「呼ぶ」の尊敬語(作者⇒光源氏)

■【に】…目的の格助詞

■【つかはす】…「遣る」の謙譲語(作者⇒光源氏)

■【小さき】…ク活用形容詞「小さし」連体形

■【限り】…それだけ。そればかり

■【ことさらに】…ナリ活用形容動詞「ことさらなり」連用形

※【ことさらなり】…格別だ。特別だ

■【参れ】…ラ行四段動詞「参る」命令形

■【参る】…「来」の謙譲語(光源氏⇒若紫)

■【と】…引用の格助詞

■【あり】…ラ変動詞「あり」連用形

■【けれ】…過去の助動詞「けり」已然形

■【ば】…順接確定条件の接続助詞

■【いと】…とても

■【をかしげに】…ナリ活用形容動詞「をかしげなり」連用形

※【をかしげなり】…かわいらしい様子である

■【て】…単純接続の接続助詞

■【参り】…ラ行四段動詞「参る」連用形

■【参る】…「来」の謙譲語(作者⇒若紫)

■【たり】…完了の助動詞「たり」終止形

 

重要古語一覧はこちら

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

光源氏は、一晩寝たら、すごく配慮が行き届いていますね。

 

「童女」というのは、

若紫の遊び相手のことでしょう。

 

初めて彼女を垣間見た日も、

「雀の子を、犬君が逃がしつる」

と、他の子との関係を匂わすセリフがありましたよね!

 

 

かわいらしい童女を取りそろえて、

若紫の気を引こうと思っているのですね!

 

ゲローゲローゲロー

 

受験でよく聞かれるのは「なり」や「に」の識別☆

 

「―かなり」「―げなり」

「―かに」「―げに」 ならば、

形容動詞、ということも、感覚的につかんでいきましょう!

 

 

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