源氏イラスト訳【若紫372】二条院 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫372】二条院

乳母はうちも臥されず、ものもおぼえず、起きゐたり。

明けゆくままに、見わたせば、御殿の造りざま、しつらひざま、さらにも言はず、

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日々の古文速読トレーニングにお役立てください。

おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

乳母うち臥さものおぼえ、起きたり

訳)少納言の乳母横になること でき考えられ、起きていた。

 

 

明けゆくままに見わたせ御殿造りざま

訳)夜が明けて行くにつれて見渡す二条院の御殿建物の様子や、

 

 

しつらひざまさらにも言はず

訳)装飾品の様子は、改めて言うまでもなく

 

 

【古文】

乳母うち臥さものおぼえ、起きたり

明けゆくままに見わたせ御殿造りざましつらひざまさらにも言はず

 

【訳】

少納言の乳母横になること でき考えられ、起きていた。

夜が明けて行くにつれて見渡す二条院の御殿建物の様子や、装飾品の様子は、改めて言うまでもなく

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【乳母(めのと)】…若紫の侍従である、少納言の乳母

■【は】…取り立ての係助詞

■【うち―】…語調をととのえる接頭語

■【も】…強意の係助詞

■【臥さ】…サ行四段動詞「臥す」未然形

※【臥(ふ)す】…横になる

■【れ】…可能の助動詞「る」未然形

■【ず】…打消の助動詞「ず」の連用形(連用中止法)

■【ものもおぼえず】…何も考えられなくて

※【もの】…何か

※【も】…強意の係助詞

※【おぼえ】…ヤ行下二段動詞「おぼゆ」未然形

※【ず】…打消の助動詞「ず」の連用形(連用中止法)

■【起き】…カ行上二段動詞「起く」連用形

■【ゐ】…ワ行上一段動詞「ゐる」連用形

※【ゐる】…いる。座っている

■【たり】…存続の助動詞「たり」終止形

■【明けゆく】…夜が明けてゆく

■【ままに】…~につれて

※【に】…時の格助詞

■【見渡せ】…サ行四段動詞「見渡す」已然形

■【ば】…順接確定条件の接続助詞

■【御殿(みあらか)】…二条院の御殿

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【造りざま】…建物のようす

※【ざま】…様子

■【しつらひ】…装飾。設備

■【さらにも言はず】…改めて言うまでもない

※【さらに~ず】…まったく~ない

 

重要古語一覧はこちら

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☆本日の『源氏物語』☆

 

少納言の乳母は、若紫に添い寝してあげることもできず、

 

改めて、光源氏の自邸である「二条院」の様子を見渡してみると、

ほんとうに、すばらしいお住まいなのに、びっくりしている感じですね!

 

チュー

 

「ものもおぼえず」

「~ままに」

「さらにも言はず」

などの慣用表現は、こうして初見古文をたくさん読んでいくと、

しょっちゅう出てくることが、わかると思います。

 

あまり出てこない表現で、意訳すべき場合は、

大学受験では、必ず【注釈】がつきます!

 

 

びっくり


 

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