源氏イラスト訳【若紫364】躊躇 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫364】躊躇

少納言、
「なほ、いと夢の心地しはべるを、いかにしはべるべきことにか」と、やすらへば、

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YouTubeにもちょっとずつ「イラスト訳」の動画をあげています。

日々の古文速読トレーニングにお役立てください。

おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

少納言

訳)少納言の乳母が、

 

 

なほいと夢の心地はべる

訳)やはりほんとうに夢のような心地ます

 

 

いかにはべるべきことやすらへ

訳)どういたしましらよいことなのでしょうためらうので

 

 

【古文】

少納言
なほいと夢の心地はべるいかにはべるべきことやすらへ

 

【訳】

少納言の乳母が、
やはりほんとうに夢のような心地ますどういたしましらよいことなのでしょうためらうので

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【少納言】…若紫の侍従である、少納言の乳母(めのと)

■【なほ】…やはり

■【いと】…とても、ほんとうに

■【夢の心地】…夢のような心持ち

■【し】…サ変動詞「す」連用形

■【はべる】…ラ変動詞「はべり」連体形

※【はべり】…丁寧の補助動詞(少納言乳母⇒光源氏)

■【を】…逆接の接続助詞

■【いかに】…どのように

■【し】…サ変動詞「す」連用形

■【はべる】…ラ変動詞「はべり」連体形

※【はべり】…丁寧の補助動詞(少納言乳母⇒光源氏)

■【に】…断定の助動詞「なり」連用形

■【か】…疑問の係助詞(「あらむ」の省略)

■【と】…引用のの格助詞

■【やすらへ】…ハ行四段動詞「やすらふ」已然形

※【やすらふ】…ためらう。躊躇する

■【ば】…順接確定条件の接続助詞

 

重要古語一覧はこちら

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☆本日の『源氏物語』☆

 

若紫について来た、少納言乳母の心情です。

 

きらびやかな光源氏の自邸、二条院。

 

まさに、夢心地のような気分です。

 

でも、この後どうすればいいのやら――

 

まったく身の置き所がなく、

どうしていいやら分からないのが、

「やすらふ」という心情なんですね~!!

 

ガーンガーンガーン

 


 

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