源氏イラスト訳【若紫356】御使 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫356】御使

御髪かき繕ひなどしたまひて、

「いざ、たまへ。宮の御使にて、参り来つるぞ」

とのたまふに、

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おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

かき繕ひなどたまひ

訳)髪をかき撫でて整えたりなどなさっ

 

 

いざたまへ

訳)さあいらっしゃい

 

 

使にて参り来つるのたまふ

訳)父宮さま使いとして参っだぞおっしゃる

 

【古文】

かき繕ひなどたまひ

いざたまへ使にて参り来つる

のたまふ

 

【訳】

髪をかき撫でて整えたりなどなさっ

さあいらっしゃい父宮さま使いとして参っだぞ

おっしゃる

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【御―】…尊敬の接頭語(作者⇒若紫)

■【掻き繕ふ(かきつくろふ)】…かきなでて整える

■【など】…例示の副助詞

■【し】…サ変動詞「す」連用形

■【たまひ】…ハ行四段動詞「たまふ」連用形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)

■【て】…単純接続の接続助詞

■【いざたまへ】…さあ、いらっしゃい

■【宮】…ここでは、若紫の父である兵部郷宮をさす

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【御―】…尊敬の接頭語(作者⇒父宮)

■【使(つかひ)】…使者

■【にて】…資格の格助詞

■【参り来(き)】…カ変動詞「参り来(く)」連用形

※【参る】…「来」の謙譲語(光源氏⇒若紫)

■【つる】…完了の助動詞「つ」連体形

■【ぞ】…強意の係助詞(文末用法)

■【と】…引用の格助詞

■【のたまふ】…「言ふ」の尊敬語(作者⇒光源氏)

■【に】…順接の接続助詞

 

重要古語一覧はこちら

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☆本日の『源氏物語』☆

 

若紫は、寝ぼけて、

光源氏を父親だと思って近寄ってきます。

 

 

光源氏は、それに乗じて、

「父の使者ですよ、さあ一緒に参りましょう」

と、、彼女を連れ出す口実にするわけなんですね。

 

びっくりびっくりびっくり

 


 

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