源氏イラスト訳【若紫349】内密
門、うちたたかせたまへば、心知らぬ者の開けたるに、御車をやをら引き入れさせて、
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【源氏物語イラスト訳】
門、うちたたかせたまへば、
訳)門を、少し叩かせなさると、
心知らぬ者の開けたるに、
訳)事情を知らない者が開けたので、
御車をやをら引き入れさせて、
訳)お車をそっと引き入れさせて、
【古文】
門、うちたたかせたまへば、心知らぬ者の開けたるに、御車をやをら引き入れさせて、
【訳】
門を、少し叩かせなさると、事情を知らない者が開けたので、お車をそっと引き入れさせて、
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■【門(かど)】…若紫邸の門
■【うち―】…語調をととのえる接頭語
■【せ】…使役の助動詞「す」の連用形
■【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」已然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
■【心知る】…事情を知る
■【ぬ】…打消の助動詞「ず」連体形
■【の】…主格の格助詞
■【開け】…カ行下二段動詞「開く」の連用形
■【たる】…完了の助動詞「たり」連体形
■【に】…順接の接続助詞
■【御―】…尊敬の接頭語(作者⇒光源氏)
■【車】…牛車
■【を】…対象の格助詞
■【やをら】…そっと。静かに
■【引き入れ】…ラ行下二段動詞「引き入る」未然形
■【させ】…使役の助動詞「さす」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
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☆本日の『源氏物語』☆
ようやく、若紫邸に到着します。
事情の分かっている女房ならばよかったのですが、
門を開けたのが、何も分かっていない人だったので、
光源氏一行は、
こっそりと屋敷に入る形になってしまいました。