源氏イラスト訳【若紫340】葵上 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫340】葵上

君は大殿におはしけるに、例の、女君、とみにも対面したまはず。ものむつかしくおぼえたまひて、

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おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

大殿おはしけるに、

訳)源氏の君左大臣邸おいでになっが、

 

 

例の女君とみに対面したまは

訳)いつものように葵の上は、すぐにお会いなさらない

 

 

ものむつかしくおぼえたまひ

訳)君は何となくうっとうしく思われなさっ

 

 

 

【古文】

大殿おはしけるに、例の女君とみに対面したまはものむつかしくおぼえたまひ

 

【訳】

源氏の君左大臣邸おいでになっが、いつものように葵の上は、すぐにお会いなさらない。君は何となくうっとうしく思われなさっ

 

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■【君】…源氏の君。光源氏

■【は】…取り立ての係助詞

■【大殿(おほとの)】…左大臣邸。正妻葵の上のいる館

■【に】…場所の格助詞

■【おはし】…サ変動詞「おはす」連用形

※【おはす】…「行く」の尊敬(作者⇒光源氏)

■【に】…逆接の接続助詞

■【例の】…いつものように

■【女君】…光源氏の正妻、葵の上。左大臣の娘

■【対面し】…サ変動詞「対面す」連用形

■【たまは】…ハ行四段動詞「たまふ」未然形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒葵の上)

■【ず】…打消の助動詞「ず」終止形

■【もの―】…何となく接頭語

■【むつかしく】…シク活用形容詞「むつかし」連用形

※【むつかし】…うっとうしい

■【おぼえ】…ヤ行下二段動詞「おぼゆ」連用形

※【おぼゆ】…思われる

■【たまひ】…ハ行四段動詞「たまふ」連用形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)

■【て】…単純接続の接続助詞

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

光源氏は、久しぶり(?)に、左大臣邸に行きます。

通い婚として、正式に通っていくのですね。

 

左大臣邸は、光源氏の正妻、葵の上がいる屋敷です。

 

 

葵の上は、光源氏のパトロンである左大臣の愛娘で、

光源氏のライバルである頭中将と同腹です。

 

光源氏よりも4歳年上で、

ちょっと気高いのが玉に瑕。

 

なかなか、夫が来ても、気を許して接してくれないので、

光源氏ももの足りなく思ってしまうのでしょうね。

 

滝汗滝汗滝汗

 


 

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